嬉しかったことを数えなさい
今日嬉しかったことはなんだろう。
日々の忙しさについ幸せを見落としそうになるけれども、今日の私は心穏やかに過ごせただろうか。
社会人1年目に、「失敗したことを数えるんじゃなくて、できるようになったことを数えなさい」と言われたことがある。
当時の私はよく失敗をしていたため、できるようになったことなんて、数えるほどないんだが…と思っていた。そんな私をみて、「できるようになったことを日記につけなさい」と言われたこともあるが、書けなさすぎて、さらに落胆した記憶がある。
そもそも、できるようになったことを自分で数えるということを、小さい頃からしてこなかったのかもしれない。
この言葉をもらった時もそうだった。私はその人からできるようになったね!上手になったね!と言われたことがあまりなく、私は何一つできるようになったことがないと思っていた。
人からの「できているよ」「頑張っているね」。その言葉たちが、私の自己肯定感を支えていたようだった。
よくよく思い出してみれば、あの時の私は多くのことを覚えていった。1ヶ月前の自分と比べれば、できるようになったことなんて山ほどあった。けれども、私はそのできるようになったことを、仕事なんだから当たり前だと思って数えてこなかった。結局は人からの「上手になったね!」と言う言葉でしか、自分のできるできないを数えられなかったのだと思う。
自分のご機嫌は自分で取るものだと言うけれど、本当にその通りだと思う。周りの人たちが必ずしも自分を見ているとは限らない。見ていてくれたら、かなりラッキーぐらいまである。一番自分を見ていて、自分の変化に気づけるのは自分であり、周りの人は周りの人で、同じように自分の人生に一生懸命だ。
できるようになったことを数えることは、自分でしなければいけないことだということを、その数年後に気づいた。
同じように、できるようになったことだけではなく、嬉しかったことを数えるようになってから、自身の存在に対して価値を感じるようになった。私が私でよかったと思えるようになったのだから、あの時胃を痛くしながら聞いた「できるようになったことを数えなさい」という言葉には感謝しなければならない。ありがとうございます。
noteを書きながら思い出す。今日の朝、友人に撮ってもらった写真が送られてきたんだけれども、それがとってもいい写真だったことを。
明日も、明後日も。小さくてもいいから嬉しかったことを数えられますように。
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