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Mikoto
2024年2月24日 06:23
※この小説は第十五章です。第一章からご一読されますと、よりこの作品を楽しむことができます。ぜひお読みください!『ドァーター』のマガジンのリンクはこちらです↓((一章ずつが短く、読みやすいのでぜひ!第十五章 ために ギラギラとバックミラーが光っている。積荷を下ろし、解毒薬の入った段ボール箱を開けた。 僕は一葉を止めたい。彼女のやっていることはただの虐殺だ。罪もない人をたくさん苦しめている
2024年2月16日 22:14
※この小説は第九章です。第一章からご一読されますと、よりこの作品を楽しむことができます。ぜひお読みください!『ドァーター』のマガジンのリンクはこちらです↓_________本編_________第九章 宣戦 鉄の門をくぐるとカビの匂いが鼻をついた。 重たい空気に押しつぶされそうになりながら僕は薄暗い道を進む。 昨日、乙枝が受刑者になった。まさか、こんな形で刑務所に戻ってくることにな
2024年2月11日 18:13
※この小説は第四章です。第一章からご一読されますと、よりこの作品を楽しむことができます。ぜひお読みください!『ドァーター』のマガジンのリンクはこちらです↓_________本編_________第四章 牢獄 時たまに訪れる、夏の静けさが太鼓がポンと打つようにやってきた。 早朝から巴枝と乙枝は目覚めて、元気よく階段を降りてくる。 僕はそんな中、カレンダーに丸をつける。100日にわたる
2024年1月31日 23:44
[1200] カビと生ゴミが混じった匂いが、喉の方で痞えているように臭った。これは私が小学校に入学して半月してからの話だ。 凍りつくほど冷たい何かが足先から腰まで、腰から手の先まで登ってきた。 祖母に買ってもらった赤いランドセルはその時すでに鮮やかさを失っていた。 視線をほんの少し下に落とすと、赤と白のボーダー柄の子供用テーブルに置かれた、三百円が目に入った。ジリジリになっている