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私の映画備忘録 #3 「RUSH(ラッシュ)」

前回まではNYに関する作品に注目しました!
今回から数回は私の大好きな車をテーマにした作品を紹介していきます❤️

ドラマとアクション両方楽しめる最高のF1映画

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本作との出会いは日本テレビ深夜放送の「映画天国(番組終了)」で、最近見た映画の中では一番面白かった作品です!

1976年、F1レーサーのニキ・ラウダとジェームス・ハントが壮絶なタイトル争いを繰り広げた実話がベースになっています。事故で大けがを負いながらもシーズン中に復帰したラウダと、性格もドライビングスタイルも正反対なハントの死闘とライバル関係を、臨場感あふれるレースシーンと共に描いています。
監督は、『ビューティフル・マインド』などで知られるロン・ハワード。ハント役を『マイティー・ソー』でお馴染みのクリス・ヘムズワース、ラウダ役を『コロニア』『戦場のアリア』のダニエル・ブリュールが演じます。

私は字幕版を見ましたが、吹替版はKinKi Kidsのお二人が担当されているそうで、そちらも気になりますね。

あらすじ

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性格もレーススタイルも相反するF1レーサー、ニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)とジェームス・ハント(クリス・ヘムズワース)が激しい首位争いを繰り広げていた1976年。ランキング1位だったラウダはドイツ大会で大事故に遭遇し、深いけがを負う。復活は無理だと思われたがわずか6週間でレースに復帰し、日本の富士スピードウェイでのシリーズ最後のレースに臨む。(映画.comより)

正反対な二人のレーサー

ジェームス・ハント/クリス・ヘムズワース

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ハントは、酒好きでヘビースモーカー、プレイボーイで自由奔放ですが、繊細な神経の持ち主でした。それもそのはず、当時のF1は「25人中2人が事故で死亡する」という大変危険な大会でした。毎回のレースで人生最後の日になるかもしれないというプレッシャーが、ハントを酒や女性に向けさせたのでしょうね。

そして、このハントを演じたのが、マイティー・ソーでお馴染みのクリヘム!私はホースソルジャーで初めて見て以降、少しずつ彼の出演作品を追ってます。

ニキ・ラウダ/ダニエル・ブリュール

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ラウダは、ハントとは正反対のレーサーでした。データやテストの重要性を説き、プロフェッショナルでストイックに王座を求め続けました。1976年のシーズン中に事故で大怪我を負いながらもレースに復活する姿からは、レースに対する情熱や執念が人一倍強かったことがうかがえます。

このニキ・ラウダを演じたのはダニエル・ブリュールです。ヨーロッパを舞台にした映画で度々目に知るものの、顔だけ覚えて名前は存じ上げておりませんでした・・・!(ごめんなさい)

死と隣り合わせ、緊張のF1レース

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「緊張の中にある爽やかさ、疾走感。」
この映画を見て感じたことを端的に表すとしたらこれです。

それは、本作が実話をもとにを描いているものであり、勝利への渇望、そして「命がけの世界」だった当時のF1における、極限状態での友情を描いたものだからです。
加えて、まるで自分がレースの現場に居るような、サーキットで見るレースそのものと同じ興奮を画面を通してでも味わえる、リアリティ溢れる作品であることも言えるでしょう。

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映画「RUSH」を楽しむ上で、ぜひ頭に入れておいて頂きたいのが、1970年代のF1と現在のF1には大きな違いがあるというところです。

特に「安全性」。

1950年から始まったF1、最初の30年は今では考えられないほど安全性が低かったと言います。当時のF1マシンはアルミの板を張り合わせて作られており、軽くて速い反面、クラッシュしたら命の危険は避けられませんでした。映画の中での表現のとおり、まさに「走る棺桶」だったのです。

映画の舞台となる70年代には、F1ドライバーの死亡事故が頻発しました。
映画の序盤、大クラッシュが発生するシーンが登場しますが、これは1973年に実際に起きた事故シーンを再現したものです。宙を舞ったマシンがガードレールに落下して真っ二つに、そしてドライバーは即死しました。この時代、ドライバーは死を覚悟してレースに挑んでいたことを匂わせる演出です。

こういった危険と隣り合わせだったことを心に留めてみていただけると、初見とはまた違う緊張感を味わえるかもしれません。

最後に

この映画はF1好きでなくても、単純にドラマとして楽しめる作品になっています。レースを全く知らなくても大丈夫です。
ニキ・ラウダとジェームス・ハントという二人のレーサーの人間としての魅力に引き込まれること間違いなし!ぜひ一度観てみてください!


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