理系の自分、意外と良いかもね?
「理系クラスなんです」
何かの都合でそう告げると返ってくる言葉の大半は「凄いね」なんて褒め言葉だ
理系=賢い
そんなイメージからだろう
私は理系である自分がそれなりに好きだ
でもそれは理系=賢いというイメージがあるからではない
周りにすごいねって言われるからではない
正直なところ別に凄いとは思っていないし賢いとも思っていない
確かに理系コースの方が課題が多かったり授業数も多かったりするから大変ではあるしその点においては頑張っているとは思う
けれど、だから凄いか?と問われると別に…というのが本音である
ただただ理系科目が好きというそれを褒められるとなんとなく違和感を覚えてしまう
じゃあ、私が理系の自分をそれなりに好きである理由は何なのか?
それは自分が大好きな人達と同じ道を歩めているからだ
私が大好きな人
中学の時の気だるげなあの先生も元気いっぱいでキラキラした目をしていたあの先生も理科の先生だった
さっぱりした話口調のかわいいあの先生は数学だった
夜遅くまで話を聞いてくれたり難しい問題をささっと解決してくれた塾長の専門は理科だった
私は文理選択の際、ギリギリまで文系か理系か悩んでいた
理系ではついていけなくて成績が一気に落ちる人も一定数いると聞いていた。女子は男子の半分以下になるのもわかっていた
確かに理数科目は好きだったけれど世界史も何より日本語が好きだった
大学の志望学部は心理学部や教育学部だった
そんな私に理系進まなくてはならない理由は特段なかった
それでも理系に進んだのは自分が大好きだった人が見てきた世界に少しでも近付きたいという気持ちが芽生えたからだった
高校でも
穏やかでわかりやすいけれど超変人な理科の先生
嫌味なこと言うけど傍で気にかけてくれる担任は数学科だし、いつもおどけてでも話を真剣に聞いてくれる養護教諭も高校生の頃は理系だったらしい
文系か理系かなんて大した違いじゃないんだろう
それでも私が好きになった大人は偶然かもしれないけどみんな理系だった
私はそんな大好きな人達が学んできたことを学べている
ほんの少しだけだったとしても、嬉しくて嬉しくてたまらないしどうしたって誇らしいのだ
所詮、まだ高校生
ここからどんな道を選んでどんなことを学んでいくのかわからないけれど、私は私が大好きになった人たちのようになれたら自分のことを愛せるようになるのかもしれない
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