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本の虫。

 

私は本が好きです。紙とインクの匂いにわくわくします。一種の癖なのかもしれません。母親は本屋へ行くとトイレに行きたくなるから嫌、と言うけれど、私は本屋さんでも図書館でも、1日過ごせるくらい好き。大好き。


きっと、私が本好きになったきっかけは、母親の方の曽祖母と祖母のお陰。妹たちが生まれるまでひとりっ子期間が長くあったのですが、その期間、共働きだった親は私の面倒なんて見れないので、幼稚園がない日や早く終わってしまった日などは祖母宅へ預けられている事が多くありました。


散歩道に図書館があって、決まってそこで涼んで、一冊借りて帰るのがお決まりで、だから気付いたら私の周りは本だったわけです。

幼い私に、可愛い絵本から子供向けの戦時の本まで、ジャンル問わず幅広く読み聞かせてくれました。そのお陰で私は今でもジャンル問わず本が好きなのかな、と思えます。感謝。


曽祖父を戦争で亡くしているので曽祖母は私に戦時の本を買って、自分の体験談を混ぜながら話してくれる事もありました。「ひいばあはこんな状況の中、子どもたちを守るためにね……」と煙草を吸いながら話していたあの派手な曽祖母が懐かしい。すごくヘビースモーカーな人でした。でも私は煙草のにおいが苦手で、そのせいでよく喧嘩してました。仲良しでしたけど。


あの母親の親、と思えないほど母親の方の祖父母は真面目というか何というか、玩具は本当にたまに、本などは沢山買ってくれる人たちだったので、祖母にはよくねだって買ってもらっていました。祖母の癌が見つかるまで、だから、私が高校生の時までそれは続いていて、祖母は「読むのがほんとうに早いね。それだけ本が好きなんだね」と喜んで買ってくれました。

本が好きなのはおばあちゃんのお陰なんだよ。
なんて直接お礼も言えずに永遠のお別れをしてしまいましたが。


ただ、小学生時代、本ばかり読んでいた私は、からかわれる対象でした。天パでコミュ障でいつも読書している、なんて小学生からしたらいいいじめ対象なんでしょうね。からかう要素盛り沢山ですもんね。

そのせいで自分の髪型は嫌いになったけど、本は嫌いにならなかった。なんでだろう。でも嫌いにならなくてよかった。


不登校の時も本を読んでいたし、大学の教室に入れなくて困っていた時は大学の相談室と図書館を行き来していて、常に私のそばには何かしらの本がありました。


だから死ぬ時も大好きなぬいぐるみと大好きな本のそばで死にたい。同じ棺にいれてもらって、こんなクソみたいな世界をいっしょに旅立ちたい。




読書は紙派。

⌒(。σ.σ。)⌒
Twitter◎@_6v6achan_

 


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