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『僕はイエス様が嫌い』の制作部をお手伝いした話④ー後日談

こんにちは、Jinkingtoshです。

前回のnoteの続きです。

2日間の撮影を終え、本作の全体の撮影も落ち着いたころ、撮影現場兼作業場であった部屋の清掃や整理を行いました。撮影後の後片付けも結構大変で大切な作業の一つだと実感しました。

編集作業

ある日、部屋の後片付けに向かうと、奥山大史監督がインサートのカットの追撮を行っていました。そのモニターに映る画の美しく素敵であること、もはや驚嘆のそれでした。しばらくその空間で過ごしていたにも関わらず、気が付くことのできなかった一枚画に若干の悔しささえ感じてしまいました。

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その後、奥山大史監督の編集作業をチラリと覗かせていただくことができました。無論、「見ていていいですか?」と許可は取らせていただいた上です。

他人の秘技的なスキルをひけらかす様な真似は致しかねますが、学ばせていただけた点がいくつかあり、ほんの短い時間でしたが、とても参考になりました。また、一部を観ただけですが、すごく良い作品の制作に携わることができたと実感した瞬間でもあります。

試写会

2018年8月末に本当にありがたいことですが、ほんの些細なお手伝いしかできていないにも関わらず、初号試写に呼んでいただけました。

そもそも試写にお邪魔する経験をあまりしたことがなかった僕は、軽い気持ちで会場へと向かいましたが、そこは普通に映画館かと思うほどに立派なホールで、とんでもない作品だと再認識させられました。

久しぶりにお会いしたスタッフの皆さんの表情も幾分か晴れやかになっており、大きい山を乗り越えた感がありました。作品もまた、もちろん素晴らしい出来で、ぜひ観ていただきたいものとなっています。

その後

僕は、本作品を経験したのち、2本の短編自主映画を制作しました。

『オリオンの継承』(52:09)

【あらすじ】映画サークルに所属する大学生の5人が繰り広げるミステリー的ヒューマンドラマ作品。財布盗難事件をきっかけに5人の関係は歪み始めるが、その真相は強過ぎる思いに馳せられた救済の一手であった。不可解な6冊の本に隠されたメッセージは、愛か、それとも狂気か。

この作品では、企画・撮影・編集を担当しました。

『フィルムズ・アスク・ユー』(03:31)

【あらすじ】映画を通じた自分との対話描いたダイアローグ的作品。自分の人生について悩む主人公は、映画を観てその主人公に自己投影する。そこで、自分が自分として生きていくために必要なことを知り、自分自身が理想の主人公となる。

この作品では、監督・脚本・撮影・編集を担当しました。

どちらも興味深い作品になっているので、もしよかったらご覧ください。

結び

初号試写が終わってから、奥山大史監督と本作『僕はイエス様が嫌い』は、数々の賞を受賞されました。次々と来る吉報に、もはやあまり実感が湧きませんでしたが、劇場公開の際には僕の母親も足を運び、喜んでいたので何よりです。

奥山大史監督始め、最初に電話をくれた先輩、その他お世話になったスタッフの皆々様、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

以上で、「『僕はイエス様が嫌い』の制作部をお手伝いした話」は、終了となりますが、もし更に聴きたい話やご質問等があれば、コメントを寄せていただければ、続編を執筆させていただきます。

拙い文章でしたが、ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございました。読んでくれたあなたへの感謝は尽きることがありません。

他にも書きたいと思っているテーマはいくつかあるので、またお会いしましょう。

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