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NineCeデザイナーの名刺新調過程について【前編】

こんばんわ。今回は、「NineCeデザイナーの名刺新調過程について【前編】」というタイトルでお送りいたします。少し仕事がばたついていて、記事の更新が不定期気味になってきているのですが、土日になったのでしっかりした記事を書こうと思います。


背景

2020年の6月頃。
会社用ではなく個人用で使用していた名刺が無くなりそうだったので、思い切って新調することにしました。

僕の会社用名刺は、社内でフォーマットが決まっているので、名前と肩書きが違うだけのものを全員が使用しています。ブランドアイデンティティを統一するためにはその方が理にかなっているのもわかるので文句は特に有りません。

それとは別に、個人用の名刺を持っている理由は、会社の人間として仕事をするよりも個人として受けた方が気楽な案件もあったり、やはり個性を出して自分で作れるということが一番大きいです。単純に名刺作るのも楽しいですしね。(笑)

名刺を新調するにあたって

以前まで使っていた個人用の僕の名刺は、正直そんなに思いを込めたというわけではなくて、淡々と「デザイナーだとわかって貰えばいいや〜」くらいのテンションで作ったものでした。作ったのは一昨年くらいだったかな??

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▲ 過去の名刺で使用「スターメタリック紙」

正直、個人の名刺って普通に生活していてはなかなか減らないので、渡し切るの結構大変です。(笑)

そんな頻繁に変えるものではないというのも身に染みてわかったので、今回は”せっかく新調するなら”、きちんといろいろ考えて作ろうと思い、実制作よりも長めに思考する時間を取りました。
(とはいえ仕事終わりとかにダラダラ作っていたので少し時間かけすぎた感は否めません・・・)

なんのために名刺を作るのか

最初に考えたのは、「今回僕は、名刺を一体なんのために作るのか?」ということ。単純に”使っていたものが無くなったから”ではなく、そもそもなんのために名刺をストックしておくのか?というところについてです。

一般的な名詞の用途では、初対面の人などへの挨拶時に一緒に渡すことが多く、

自分は何者なのか?

を知ってもらうことが第一目的ではないかと思います。

「自分の名前」「肩書き(なにができるのかわかる)」「連絡先やSNS」
この辺りを記述するのはその第一目的を達成するためです。

実際に渡す時のことまで考えてみる。

先ほど述べた情報を載せておけば、とりあえず表面上の自分を伝える事はできます。

ただ、今まで多くの方とお会いして名刺を渡したり、貰ったりした時のことを振り返ってみると、名刺はただの紙切れではなく、コミュニケーションツールなんだなあと改めて感じました。

僕が「いい名刺だなあ」と感じた名刺を交換したときには、名刺を通して話が膨らみます。特に同じ職種の方たちとは特に、

「この名刺、フォントなに使ってるんですか!?」であったり、
「この紙なんですか!?」だったり、

とても細かいところまで話のネタになるんです。

だから、名刺には見やすく情報を整理しておくことも大事ですが、話のネタになるような遊びを少しだけ散りばめておくことも必要かなと思います。

捨てられない名刺にしたい

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▲ 箔押しあさだ屋より

名刺は渡したら終わりかと言われると、そうではないと思います。みなさんその考え方は同じだと思いますが、実際に貰った後使う機会がある名刺は本当に少ないです。

「連絡先が書いてあるしそんなことなくないですか?」と思われる方もいるかもしれませんが、大抵の場合、連絡先はその場で交換してしまうし、SNSもその場や後日1回フォローしてしまえば、もう名刺の情報をみることってあまり必要ないんですよね。

使わない名刺は、いつの間にか忘れられてしまうし、引き出しの奥なんかにしまわれてしまう。僕の家にも、しばらく日の目を見てない名刺が結構あると思います。

コロナの収束も先が見えない中、名刺を渡す機会はさらに絞られているからこそ、少しでも捨てられない名刺にしたいなと。

「じゃあ捨てられない名刺にするにはどうすればいいんだろう。」

そう考えた時に、僕が他の人の名刺を捨てないポイントが一つ。僕が名刺を作るときは、貰った名刺を見返すんです。

⚫︎紙質のイメージを掴むため。
⚫︎レイアウトのヒントに。

用途はいろいろ有りますが、この時に見返すための名刺は、通常もらった名刺とは別に収集しています。思い返すと、収集するものは「見た目の美しさ」の他に、

⚫︎第一印象で強く残ったもの
⚫︎紙質が気に入ったもの
⚫︎特殊加工されたもの

ここら辺が基準になっています。

なので、デザイナーとして見た目の美しさに合わせて、「第一印象」を少し優先して制作しようと決めました。

普段使いとしての選択

実のところ、個人的に活版印刷が好きで、「特殊加工を施した少しリッチな名刺」も有りだなとずっと思っています。

とはいえコストがかかりすぎて、これは本当に大切な人や仕事仲間にだけ渡すものとして別途作成しようと思っているところです。

今回はそう言った意味でも普段使いなので、コストは抑えるという点が前提です。過去に知り合いが使っていると聞いてから、ネットプリントの「名刺21」というサイトを今回も使うことにしました。個人的に、問い合わせなどの対応もそんなに悪くないと思います。

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オフセット印刷で名刺を作れ、そこそこの種類の紙も選べるし、初回はクーポンが確か使えたと思います。ロットは100枚からだったかな??(確か)

希望すれば、箔押しなどの加工もでき、入稿データもテンプレートが用意されているので、そちらを使えば結構簡単に入稿もできちゃいます。

ベタ塗りのための紙選びから
ここまでの過程で、「第一印象」を意識するために、表裏の片面はベタ塗りの色を敷くと決めました。もらった過去の名刺を見返してみても、白ベースの名刺が多い中、背景色がベタ塗りされているものは結構印象に残っていたからです。とはいえ、色を全面に敷くからには発色がどうしても気になります。

印刷は紙質によって印象がかなり変わります。質感も違いますし、そもそもインクの発色が全然違う。だから、紙選びからはじめました。

色を敷いたときは特に、艶が出過ぎていると、少しチープに見えるので、「名刺21」で選択可能な紙を片っ端から検索して、色の発色を確認しました。

最終的に、値段と質感を天秤にかけて、ちょうどいい質感のものとして、「ヴァンヌーボーVホワイト215kg」という紙を使用することにしました。

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▲ ヴァンヌーボーVホワイト215kg

光にあたってもそれほど艶が激しくなく、紙の質感を保っている様子が決めてです。また、ホワイトと名前についているだけはあり地の白色が綺麗で、色を敷かない方の面は綺麗なホワイトが際立つと思いました。
(上の写真は少し黄色く見えますが実際はもっと白い)

本来であればサンプルをきちんと取り寄せて確認すると確実ですが、めんどくさくてそこまでは今回やりませんでした。(悪い子。。。)

実制作など、続きは後編へ
この後、載せる情報を精査していき、実制作の過程に入るのですが、少し長くなってきたので続きは後編にします。執筆し終わったら下にリンクを掲載しておくので、お楽しみに。


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