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【あとがきと解説】 情熱の赤いバラ

お読みいただきありがとうございます。こうさかみかんと申します。

織田先生のホスト編終了いたしました。
今回は書いてて非常に楽しかったです。
19歳の織田の傲慢さ、演出過剰と思えるほどの王子様っぷり。美形なら許すしかない。


作品のため東京大学と教員採用について調べまくったので、だいぶ詳しくなりました。
お陰でGoogleのDiscoveryが一時東大と物理学だらけ、Chromeのバナー広告が教員募集だらけになりました。
特に東大については、他の大学とはあきらかに違うということを書きたかったので、表現できていたらいいのですが。


じゅんと三上は好きなキャラです。
三上は『東京ラブストーリー』の三上健一で当て書きしました(名前も三上圭一)。
40代以上の方は、当時の江口洋介さんでセリフを脳内再生していただけるとしっくりくるのでは。


スメラギは、わたしがプロデュースするならこんな店というイメージです。
たぶんこの店、オーナーは女性でしょうw
余談ですが、知り合いに元ホストが数人居まして。確かに、ああこれはモテるよなってわかるんですよね。ルックスもいいけど、性格とのギャップとか言動とかね。


じゅんが注文したストロベリーサンデー、実物がこれです。

そんなものすごいとも思えないんですが、甘いもの食べない織田先生からしたら、おっそろしくゴージャスでしょう。


カルティエのトリニティリング、バブル期に大流行しました。

ホワイト、ピンク、イエローの3色のゴールドリングが重なっています。


タクシーを降りるお客さんが頭をぶつけないように手でガードするサービス。
1作目『シトラスの暗号』で清香が織田先生の車に乗る時にされて、「この人、前世は執事かなんか!?」と驚いてたやつです。
六本木のホストクラブでやってくれるかどうかは知りませんが、銀座ではよく見かける光景です。


ゴトウ花店は実在します。正式名称はゴトウフローリスト。
六本木で花屋と言えばゴトウってくらい有名な、ステキで高級なお店です。


見出し画には本物のガレの花瓶を使いましたが、水彩画化した時に絵が潰れてしまいました。
元写真がこれです。

お値段88万円。織田が19歳のバブル末期91年(平成3年)には、もっと高かっただろうと思われます。
この花瓶の柄が潰れた問題もそうですが、アプリで水彩画に変換した時に、写真の表情をうまく読み込んでくれない問題に悩まされています。
元写真はもっと美形なのにこのアプリはどうしてブサイクにしてくれるんじゃい!と怒りまくったり。
水彩化する前の、王子様そのものの織田先生写真展をやりたいと思っているんですが。モデルくんが誰だかバレたら叩かれるかなあとか悩んだり。


「月がきれいですよ」「わたしは死んでもいいわ」の会話は、noter さんならわかる方が多いのでは。
それぞれ、夏目漱石が英語教師をしていた時「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳したという俗説、二葉亭四迷がツルゲーネフの『片恋』で求愛の返事「yours(原文はロシア語)」を「死んでもいいわ」と訳したものが元です。
このふたつはシャレた会話として、セットで使われることが多いようです。
実はこのやりとりはできれば会話ではなくメールにしたかったのですが、91年はまだmovaが出たばかり。携帯メールは存在しません。


ジョルジオ・アルマーニのスーツ。これはエンポリオではなく、ジョルジオ・アルマーニでなくてはならない。若者が自分で買うのではなく、裕福な女性に買ってもらうのですから。
アルマーニのスーツもバブル期に大流行しました。
『アメリカン・ジゴロ』でリチャード・ギアが着たのがきっかけです。

軽い、柔らかい、動きやすい。しかもオーダーなので体に馴染む。
このあとヒカルくんは安いスーツを着られなくなったと思います。
織田先生のスーツはブランド不明ですが、オーダーなのは確実です。


エンディング曲としたザ・ブルーハーツの『情熱の薔薇』。作品タイトルを決めた時からずっと頭の中でリピートしていました。ブルーハーツの歌詞はシンプルで強くて美しい。『ラブレター』の次に好きな曲です。


織田先生の学生時代、いかがでしたでしょうか。
愛子さんとの関係、じゅんとの会話は、シリーズの改稿を始めた時からずっと書きたかったエピソードでした。
#5がなぜか18禁指定になり、違う意味で記念碑的作品になってしまいましたがw
次は清香パートを書かねばならんのですが、パラレルと短歌でひと休み。
18禁指定はしっかりネタにさせていただきます。



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