祭り01-01

お祭りで同じ値段のビールをより売る為に使える『抽象度』の概念


今日も暑いですね。


でも、この時期の楽しみの一つはお祭りとか花火大会とか催し物が増えることでしょうか?


私の地元でも市役所を中心にしてお祭りが開催されています。


私はというと、仕事なのでその楽しそうな姿を眺めながらこのnoteを書いてます。バスの中で。


あぁ〜いいなぁ〜(羨)


そんな羨ましさ全開で思いついた事が、私が学ぶコーチングにおいても度々登場する『抽象度』についてです。


今回は抽象度を上げて考えるということを簡単に考えてみたいと思います。


例えば今日はお祭りが開催されています。


出店や広場に作られたステージでは歌やダンスが披露されて会場が盛り上がってます。


なんとも楽しそうですが、一方でめっちゃ暑いです。


この暑さ、なんとかならないものか。。。と思う人もいるでしょう。


ただ、その時にこの暑さがあるからお祭りが楽しめるんじゃないか?とも考えられるわけです。


逆にこれが雨だったり、冷え冷えとした中でのお祭りだとイマイチ盛り上がりません。


冷たい飲み物が美味しく感じられるのも、この暑さと更には湿気の蒸し蒸し感があるからです。


そう考えると、この暑さも捨てたもんじゃないなぁ、と思えませんか?


まぁこの辺りは個人の感覚なので、「理解不可。猛暑嫌悪。泡麦常時美味」という方もいるでしょう。


でも、なんとなく暑さというものの捉え方が変わりませんか?


ただただ暑い言っていた時は身体への不快感だけですが、暑さ込みでお祭りは楽しいとなることで、体感上の暑さを認識しながらも不快感の外にいけるわけです。


つまり暑さを感じながら不快さを克服するわけです。


逆に同じ抽象度で暑さによる不快さを克服するにはエアコンの効いた場所へ移動することです。


暑さから物理的に回避するということですね。


そうした方法も良いでしょうし、時には重要になります。


この事から分かるのは、暑いというような物理的な不快さのような抽象度の低い情報というのは、同レベルでも回避できる(涼しい所へ行くなど)一方で、お祭りは暑さ込みで楽しいという(高い抽象度の)情報でも回避できるわけです。


マーケティングで使う抽象度


この事はマーケティングでも応用できるわけです。


暑くて喉が渇いた人に、冷たい飲み物を売るというのはマーケティングとしては成功です。


では、ここで同じ冷たい飲み物がお祭り価格で200円だったとしましょう。


物理的に同じ抽象度でライバル店よりも売るには190円で売れば良いわけです。


では300円で売るにはどうすれば良いでしょうか?


そこで抽象度を上げて考えるわけです。


つまり300円でも「買わなきゃ!」と思わせれば良いわけですから、ライバル店が激混みだったとしたら「待ち時間無しで買えます」とか、販売してる人がディーン(フジオカ)様のようなイケメンであるとか、エアコンの効いた限定空間で快適に食事も楽しめるとか、そうしたなんらかの付加価値があれば良いわけです。


じゃあ全く同じ条件だったらどうしましょう?


つまり、ディーン様が接客してくれるエアコンが効いた快適空間で待ちなしで冷たい飲み物が飲めるという条件が同じ場合です。


よくあるパターンとしては、「このお店はクリームエネルギーで運営してます」とか「売り上げの一部は寄付します」などなど。


更に高い抽象度の情報を買い手に投げかけることで、どっちにしようかな?と悩む人に解決策を提示できるわけです。


別の視点で言えば、自分(顧客)の満足は確実に満たされるであろう事が分かっている一方で、更に社会の誰かの為になると分かれば、迷うことはない所か後押しさえしてくれるわけです。


喉が渇いた人からすれば、快適に喉を潤す事ができて、お店は売り上げをあげられて、更にクリーンエネルギーや寄付で社会的貢献に繋がることで、ウィンウィンウィンになりますね。


この時に、喉が乾いた人だけを満足させるよりも、更に広い範囲の人の(小さくても)満足へ働きかけることが有効になるということです。


売りての視点で見た場合の抽象度とその時の飲み物の値段をまとめてみましょう。


売り手が満足するレベルをの抽象度=200円で売れる

売り手と買い手が満足するレベルの抽象度=190円で売れる

売り手と買い手と社会の人が満足するレベルの抽象度=300円~で売れる


こうした視点を持っておくことで、買い物をする時の視点も少し普段とは違って見えてくるんじゃないかと思います。


最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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