これが分かればコーチングが分かったも同じ!~Part3 どうやってやるのか~
さて、『これが分かればコーチングが分かったも同じ!』シリーズも最後になりました。
過去分はコチラ↓
『これが分かればコーチングが分かったも同じ!~Part1 定義~』
『【図解】これが分かればコーチングが分かったも同じ!~Part2 何を目指すのか~』
今回のPart3では前回のコンフォートゾーンの動かし方について、『どうやってやるの』という具体例と参考になると思う話をさせて頂きます。
最初に、目指すべきは自分のコンフォートゾーンを変えることです。
どうやって変えるのかと言えば、『ゴールを達成するエフィカシーのレベルにあるコンフォートゾーンの臨場感を上げる』ことです。
この言葉だけですと、少し難しく感じてしまうかもしれません。
ですので、これを読んでいるあなたの記憶を使って分かりやすくなるように説明してみたいと思います。
といっても、大したことではありません。
過去に書いたこちら↓の記事を思い出して頂ければと思います。
『バランス良く趣味を楽しむ人が成功する訳~趣味の見方が変わる話~』
趣味を楽しむという話なのですが、実はこの趣味を楽しむというのが先程の『ゴールを達成するエフィカシーのレベルにあるコンフォートゾーンの臨場感を上げる』を理解するのに役立ちます。
先に目次をば。
・趣味の感覚を応用せよ!
→言葉が未来を作る
・意味を感じること=臨場感を上げること
です。
趣味の感覚を応用せよ!
(長いので、次の章まで読み飛ばして後から読み返して頂くことをおすすめします)
趣味がある人は趣味の記憶を、趣味が無い人は趣味ほど日常的とは言えないけど、気になっちゃってついつい調べちゃったことや、子どもの時に夢中になったもので構いませんから、その記憶を辿りながら読んでみてくださいね。
例えば、私の趣味はギター(エレキ)を弾くことです。
中学3年の時にDragon Ashはまり、kjになるべく赤色のストラトを買って独学でギターを始めました。
今は亡くなられましたが、ベースの馬場育三さんも同じ位好きだったんですよね。
ギターとベースの区別が付いていなかったので、「(kjが使ってた)赤い方がかっこいい」という単純な理由でギターを買いましたけど、もしかしたらベースを買っていた可能性もあります。
話が反れましたが、最初は全然弾けませんでした。
とりあえず手に取れる所に置いて、弾きたくなったら弾くのですが、全く弾けなかったので15分位で止めてました。
それからCDを聴いたり録画したライブ映像を見たりしながら、「やっぱりギター弾けるようになりたいわ~」などと思いながら少しずつ弾いていました。
一番練習というかギターに触る時間が長かったのは、Dragon Ashを中心に好きなミュージシャンのライブ映像(当時はVHS!)を見ながら、その曲に合わせて適当に弾くというのが楽しかったです。
曲は弾けないけど、音が合ってる感じが楽しかったです。
逆に全然練習が捗らなかったのが、最初はコードを練習しようということで、ギター雑誌に載っている曲の練習です。
これは、全く楽しくない(汗)
知ってる曲だし、簡単に押さえられそうなコードしか練習しないんですけど、なんともつまらない。。。
気がつけば曲の練習よりも、映像に合わせて弾く時間が増えました。
ちなみにDragon Ashの曲も当時は難しかったので、そこまで練習していなかったです。
更に何を思ったのか、Dragon Ashの曲も難しいのに、「Dragon Ashってギターの曲が少ないからレッチリの曲を練習しよ!」という事を思いつきます。
レッチリの3代目(他にもいますが)のギタリストのデイヴ・ナヴァロの教則ビデオ(VHS!)を買って練習しました。
といっても、出てくる弾けそうなフレーズから真似ていくという感じでしたが、8割は弾けないという状況でした。
特にチョーキングという弦をギュイーンと音程を変える奏法があるんですけど、全然弦が固くて出来ないんです。
見てると簡単にやってるんですよね。
なかなか出来ないでいたので、テレビでギターを演奏している映像があれば音楽番組だろうが、教育テレビだろうがとにかく情報を集めました。
それこそギター雑誌を買ったりすればよかったんでしょうけど、立ち読みしてもイマイチ分からないので、動画で探したんですよね。
そんなこんなで1年位経過した辺りから、ある程度の曲は弾けるようになりました。
レッチリの曲も有名で難しくない曲なら弾けるようになりましたし、レッチリから派生してその系譜のギタリストの曲もコピーに挑戦したりしていました。
更にレッチリ自体は深くのめり込み、2代目のギタリストのジョン・フルシャンテにはどっぷりと浸かり、彼のプレイのみならず、音作りも影響されました。
しかし、当時は今のように情報がありません。
更に当時は、全く知識が無かったので、ジョンが何を使っているのかも分かりませんでした。
とにかく、徹底的に調べられる範囲でリサーチをしたり、持っている機材で真似てみたりと色々と工夫して自分なりにコピーをしていました。
時々、ライブで来日した時に、ギター雑誌に掲載されている機材の写真を穴が空くほどみては、買えそうなやつを買って好きな曲をコピーしてみて、「やっぱりこれだったんだぁ~」と感動していました。
今でもジョンの弾くギターの音で分からない音があるのですが、諦めずに追いかけています。
コンフォートゾーンをずらす方法~楽しむ~
さて、自分の趣味からコンフォートゾーンをずらしていく方法を振り返ってみたいと思います。
最初に、前回もお伝えしたように、コンフォートゾーンをずらすには、先に環境を変えるのではなく(そういう部分があっても良いのですが)、ゴールを達成するエフィカシーのレベルにあるコンフォートゾーンの臨場感を上げることです。
私の趣味話しでいけば、ゴールはkj(またはジョン・フルシャンテ)になるというものです。実際はそれくらい上手いミュージシャンになりたいというゴールでしょうか。
当時はただ二人に憧れていたという感じです。
つまり、kj並のミュージシャンというエフィカシーのレベルにあるコンフォートゾーンの臨場感を上げることですが、それがどんなものかは分かりませんが、一つだけわかるのは「めっちゃ楽しいだろう」ということです。
「kjやジョンのように演奏が出来たらさぞ楽しいだろう」というのは分かります。
未来における「楽しい!」という感覚が、自分の中にいっぱいになるという感じです。
なんとしてもその感覚を手に入れたいという思いで日々生活をしている感じでした。
ここで大切なことは、「楽しい」(だろう)という未来の出来事なのに、楽しいという気持ちは「今」感じているという点です。
ここで、自分がkjやジョンのように弾けるという保証はありません。
練習すれば出来るという考えはありましたが、どちらかと言えば「もう自分はkjやジョンくらいは演奏できるぜ」という謎の確信に満ちた状態だったと思います。
さて、ここで大切なことは、私はその時点ではゴールにはまだまだ到達していません。
しかし、「もう自分はkjやジョンくらいは演奏できるぜ」と思ったり、「あの曲が弾けたら楽しいだろうぁ」ということを事ごく思っていました。
実際に練習をしている時や終わった後は「最高だったわ~」と独り言を話したりしていました。
この言葉の深くに何があるのかと言えば、既にゴール側の自分になった気持ち=ゴールを達成するエフィカシーがあるということです。
今でもギターを弾けば「最高だわ」、「たまらない」、「もっとこうしたい」ということを言ってます。
こうした言葉がエフィカシーやその体感を強化していきます。
つまり、未来における楽しいという感覚を強くしていくわけです。
こうした言葉でアプローチする方法を、コーチングではアファメーションと言います。
言葉による肯定(アファメーション)です。
(アファメーションについてはコチラ)
これがやろうとする曲が難しい場合や音作りが上手く進んでいない時も、「なんとしてもできるようになる!」とか「絶対に方法を見つける」という言葉を言ったり、思ったりしました。
そうすることで、停滞している現状だったとしても、自分の気持を肯定して何とかしてゴールを達成する方向へ進んでいきます。
感覚的には「なんとしてもその状態にならない事には具合が悪い」という感じです。
前回の図を使ってみると、③の状態です。
もう既にゴール側の状態が自分らしいコンフォートゾーンというのが出来ていますから、現状の弾けない状態に不安定さを感じるわけです。
その不安定さから脱する為に、練習したり情報収集をしたりするわけです。
更にその知っていくという過程自体も楽しいというオマケがついています。
すると④のエフィカシーのレベルにあるコンフォートゾーンの臨場感が上がり、いつしかその状態(環境)が自分にとってのコンフォートゾーンになります。
アファメーションという肯定する言葉は、未来のゴールの記憶を作り、強化していきます。
アファメーションを意図的に行うことの効果はすごいです。
子どもが出来たことで電車という新しい趣味が出来たのもこの言葉の力によるものだなと思っています。
これについてはまた別の機会に。。。
意味を感じること=臨場感を上げること
趣味などで、自分の興味に強く惹かれて行動することがあると思います。
思いつきだったり、第六感が叫んだりと色々な形で現れてきます。
ゴールを達成するエフィカシーのレベルにあるコンフォートゾーンの臨場感を上げる(長いですね)方法のポイントは、「楽しい」、「嬉しい」、「清々しい」などの情動をイメージと共に体感している点にあります。
何も楽しさやワクワクという情動が喚起してこない場合は、頭でゴールのイメージをしている状態だと思います。
それがなぜ起きるのかと言えば、以前に泉谷閑示さんの『「普通がいい」という病』の感想と共に書きましたが、”意味”と”意義”において、”意義”中心で考えているからです。
意義で考えた場合、未来において楽しいと考えることには何も意義はありません。
楽しいことで(物理的に行動した成果により)生まれた価値が意義を生むので、つまり後からい意義はついてくるという感じです。
最初に意義は無いのですから、意義から考えても何も生まれません。
一方、意味はいつでも存在しています。
楽しさやワクワク感という点でいけば、それ自体が意味をなしている言えます。
ということは、「ゴールを達成するから嬉しいのではなく、既に嬉しいからゴールを達成できる」という事になります。
臨場感を上げるということは、意義を考えることではなく、意味を楽しむことだと言えます。
意義を考えて動ける・成果が出せるなら、身体に良い習慣やダイエットは頭で理解できるので絶対に達成されるはずです。
しかし、良い習慣が続かなかったり、ダイエットが続かないのは、それを達成した先の意義を考えるからです。
健康になった意義を考えても何も生まれません。
健康になった事で意義を感じられるのは、健康になってやりたい事があって、それをするのが楽しみという意味を感じることができた結果、それがなんらかの成果に結びつくからです。
健康は手段です。
健康になって何をしたいのか?どうなったら嬉しいのか?を考えることが、(ゴールを達成する為のエフィカシーのレベルにある)臨場感を上げるということです。
趣味にのめり込むような感覚は、ゴールを達成する活動に大いに役に立ちます。
ゴールを設定する時に、意義ではなく意味で考えること。
達成したらどれだけ嬉しいかが重要なのであって、どれだけ成果が出せるかで考えても臨場感が上がりません。
そもそも、楽しいと感じられないのですから、ゴールにもなりません。
更に趣味を楽しんでいる時の言葉を参考にして、ゴール達成のためのアファメーションにしたりすることも出来るでしょう。
コーチングというと何かのテクニックだと思うかもしれませんが、実は小さい時から日常的にやっていることだったりします。
現代は、泉谷閑示さんの言うように頭(=理性)が心・身体をしばり、”意味”と”意義”を混同してしまうため、ゴール設定がただの手段の作りという状態になっています。
手段自体に喜びがあるのは、あくまで正しくゴール設定が出来ている場合です。
ゴールがあるから日常の中にある、ゴールに少しでも関係すること(自分の重要性)があると嬉しいのです。
手段よりも先にゴールを設定しましょう。
それは、どんな価値を生むかは関係ありません。
あなた自身が楽しいということに意味があります。
それだけで十分なのですから。
この先に、「自分も他の人も楽しいことは?」と考えて行くことがきれば、抽象度の高いゴール設定と言えます。
抽象度の高いゴール設定ができれば、それが仕事になります。
次回は、一旦別のテーマを挟んで仕事について書こうと思います。
長くなりましたが、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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