Hajime

記憶の整頓をしています。忘れたくないこと、抱えきれない記憶を切り出して保管するためにキ…

Hajime

記憶の整頓をしています。忘れたくないこと、抱えきれない記憶を切り出して保管するためにキーボードを打っています。 お絵描き | 写真 | エッセイ | ラジオ配信

マガジン

  • 私を苦しめるレッテルについて

    ひとがつけた「肩書き」ってどうしてこうも粘着質なのかしら。

  • ひとを好きになるということ

    大切な友人からの救いの言葉も、ひとと違う恋の生きづらさも平等に幸せだと言えたならば

  • また読みたい

    御守りにしたいnote集。素敵な文章ありがとうございます。

最近の記事

閑話

「趣味はなんですか?」 自己紹介の場で聞かれるこの質問、とても答えにくい。 私には趣味と呼べる趣味がない。 そもそも趣味ってなんだ? 生活する上での必須事項以外で没頭できること、好きだと言える何かのことだろう。 じゃあ好きなことってなんだ? 休職期間2週目。ずっとこのことばかり考え続けている。 多分、何か仕事以外で没頭できることをこの期間に見つけた方が良いという気持ちだけはあるのだ。 ただ好きなものが何も思い浮かばなくて参っている。 昔は絵を描くことが好きだった。呼吸を

    • 明日に眠る以外の選択肢を #note12

      ドクターストップで休職期間に入ってから数日が経った。 暫くはnoteもおやすみをしようと思っていたのだが、結局書き出すことでしか頭の中は落ち着かない。 し、折角ならいつかの思い出や誰かの知見にでもなればいいと思って、休職記録をつけてみることにした。 復帰の際に最初のこの記事を読み返す私は何を思うだろう。 ■休職原因についてうつ病だった。医者によれば働きすぎが原因らしい。 と言っても私の会社はブラック企業ではない。上司からのパワハラとかそんなものも一切無い。寧ろ一番の味方だっ

      • 夢と知りせば覚めざらましを #note10

        小野小町の有名な歌である。全文は 「思ひつつ寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせば覚めざらましを」 現代語訳は あの人のことを思いながら眠りについたから、夢に出てきたのだろうか。 夢と知っていれば目覚めなかったものを。 古典の授業を熱心に聞いていたタイプではなかったが、この歌だけは学生時代からずっと好きな歌である。 * 「幸せな夢を見て目覚めた時の気持ちはどんなもの?」 もしそう尋ねられることがあれば、きっと私はこう答えるだろう。 「途方も無い絶望感に苛まれます。」

        • ここではないどこかへ #note09

          旅行は好きだが、着くのが嫌いだ。 アルベルト・アインシュタイン先生の遺した名言が好きなのだが、 中でもこの言葉に首がもげるのではないかと思うほど頷いた時期がある。 見知らぬ土地への期待と高揚感を荷物と一緒にパッキングして、 まだかかるなあ。なんて言いながらあと1時間、あと30分、もう次の駅、と到着地へたどり着くのを心待ちにする。 この瞬間が大好きだった。 でも実際について見てしまうと、国内は特に言葉も普通に通じるし、ちょっと景色がいつもと違うだけで「同じ世界の延長線上だ

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        • 私を苦しめるレッテルについて
          1本
        • ひとを好きになるということ
          4本
        • また読みたい
          5本

        記事

          たぶん、長いことあなたに伝えることばを探してる #note08

          「私、話すのがとても下手なんです。」 毎日飽きもせずに文章を綴る人間がそんなこと言ったって信じてもらえないかもしれないが、私は正真正銘のコミュニケーション下手だ。 自己紹介してください。と言われても名前と年齢くらいしか言えないし、心を許せる人と許せない人とではまるで別人のような振る舞いをしてしまう。 何も考えず気楽に話せる友人に対しては話題があっちゃこっちゃ行ってなんの話をしていたか最終的にはわからなくなるし、ビジネスの場では結論と論理ばかりを武装して「怖い人」と言われてし

          たぶん、長いことあなたに伝えることばを探してる #note08

          その我慢は誰のため #note03

          つい半年ほど前から、クローゼットの中にスカートが増えた。 私を昔から知る人はこれだけでかなり驚くだろう。 可愛いものが苦手だった。可愛いと言われるのも苦手だった。 訳もなく女性らしく着飾ることが恥ずかしいと思っていた。 そもそも自分が女性であることを認められなかった。 七五三の写真撮影で親が選んだドレスを着たときには、あまりの恥と 「なんて似合わない」という絶望感から泣き続けて親とスタジオの方を困らせたことを覚えている。それ以来カメラを向けられることも嫌いになった。初潮を

          その我慢は誰のため #note03

          はじめの話 #note01

          猫って都合の良いもので、嫌な記憶を覚えないように脳みそができているらしいですね。 しかし私は人間に生まれたもので、猫のように愛らしくもなければ、嫌なことを忘れられる脳みその作りにはなっていません。 それどころか完璧主義的な神経質さで、幼少期から今日までの人生の中で、人さまからすれば些末な失敗や、誰も気に留めてすらいない失言まで毎日繰り返し後悔しては明日を生きられるだろうか。なんて不安に思いながらベッドに横たわる日々を過ごしています。 私がnoteを始めてみようと思ったの

          はじめの話 #note01