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はじめの話 #note01

猫って都合の良いもので、嫌な記憶を覚えないように脳みそができているらしいですね。

しかし私は人間に生まれたもので、猫のように愛らしくもなければ、嫌なことを忘れられる脳みその作りにはなっていません。

それどころか完璧主義的な神経質さで、幼少期から今日までの人生の中で、人さまからすれば些末な失敗や、誰も気に留めてすらいない失言まで毎日繰り返し後悔しては明日を生きられるだろうか。なんて不安に思いながらベッドに横たわる日々を過ごしています。

私がnoteを始めてみようと思ったのには、2つの理由がありました。
まずは、忘れられないのならばせめてどこかに書き溜めてみようというのがひとつ。

いつか時間が経って、当時の記憶のままを読み返す手段があれば必要以上に記憶を後ろ向きにこねくり回さなくて良いのではないかと思ったのです。

もうひとつは全く逆の理由で、嬉しかったことまで忘れてしまわないようにというのもあります。
近頃どうも脳みそのHDD容量に限界がきているようで、忘れたいような失敗談以外の部分で、毎日をどうして過ごしているのか曖昧な日が増えてきました。

幸い絵や文章や、なにかを作ることは好きな部類でしたので、
書き留めるという行為によって、なにも記憶にない日から何事もなかった日々くらいには格上げできないかという実験のような気持ちがあったのかもしれません。

特にドラマチックな出来事もびっくりするようなノウハウもございませんが、もし他人の人生を緩やかに眺め、時に共感していただける人がいたら、仕事以外では触りたくもないキーボードにも少しは役割があるというものです。

最後に、このnoteを書いている人はどこにでもいそうな20代の会社員です。度を越した天邪鬼で捻くれているとこを除けば、お洋服が大好きで煙草と音楽が手放せない比較的平凡な人間だと思います。

noteを公開していること自体にも大きな意味はないので、ちょっと他人の人生を寄り道してみたい方が気軽に意味を考えず目を通せる文章、くらいの暇つぶしになれば幸いです。