団体設立リリース案の叩き台

命を大切にする安楽死の会(略称:命の会)は、いい看取りの日11月30日に、日本での安楽死制度成立を求める唯一の活動団体して正式に発足します。
これを記念して、1130名様限定で、当会の提唱する事前指示書の無料送付を行います。

11月30日は、厚生労働省の定める人生会議の日でもあります。
厚生労働省の人生会議は、事故等で意思表示が出来なくなった時の為に、高齢者だけではなく若者含めた全ての世代に、人生観や価値観について家族や医師との話し合い、意思共有を行うことの大切さを啓蒙する活動であり、事前指示書の作成は求めていません。
これに対して、日本尊厳死協会は、延命治療を断る事前指示書の普及と法制化を目的とした団体であり、安楽死制度の法制化を望まない方針を明確にしています。
本来、安楽死と尊厳死には明確な区別がありません。日本においてのみ、安楽死と尊厳死の違いが強調されているのは、日本尊厳死協会の方針によるものです。

このため日本では、実際に意思表示出来なくなった場合の選択肢は、延命措置を行うか、行わないかの選択に限られてしまいます。しかも、一度開始すると撤回が出来ないので、極めて限られたタイミングで、極めて重い判断を迫られることになります。

世界で最初の安楽死制度は2001年のオランダで、自分の最後は自分で決めると言う意識の高いオランダでは、安楽死がすでに日常化しており、安楽死を公認することで、密室での不明瞭な行為の根を絶とうという狙いがありました。

日本の医療制度は、世界一の病床数として知られ、その中身は高齢化問題だけではなく、精神病連における長期拘束の問題や、行路病院問題も含め、世界的にみて突出した問題となっています。
当初、安楽死制度を求める障害者団体として企画された当会は、社会保障制度も問題視していました。生活保護制度を含めて、申請が必要な日本の社会保障制度のあり方は、本当の弱者への給付が届きにくいだけでなく、貧困ビジネスのターゲットになりやすいのです。

死ぬことが出来ない状態に追い詰められること、この問題は殺人事件以上に残酷で猟奇的な問題です。安楽死制度を認めることは、患者の死ぬ権利を明確化するだけでなく、患者の抱える問題が、本当に安楽死以外に解決不能な問題であるのか、不適切な医療が行われていなかったのかを明確にする狙いがあります。

また、11月30日は、ALS嘱託殺人事件で亡くなった林優里さんの命日でもあります。
林優里さんの主治医は、延命治療の拒否を撤回させて胃ろうを設置し、注入量を徐々に減らして出来るだけ楽に死にたいと言う申し出を断っています。もし事件がなければ、完全に意思表示が出来ない状態で医療を受け続けることになっていたでしょう。

この問題は、アフリカの子供兵士の問題、中国のウイグル問題に準ずるものと言っても良い問題ではないでしょうか。先進国である日本の医療制度、社会保障制度の闇の問題は、国際的に見ても大きな問題と言えます。

安楽死制度は、日本のような国にこそ必要な制度と言えます。
尊厳死法や患者の権利法の存在しない先進国は、日本以外にありません。
安楽死制度は、皆さんの最後を保証する権利になるだけではなく、社会的弱者を貧困ビジネスから守る、社会的弱者の問題に光を当てるための制度でもあります。

各種アンケート調査の結果によると、国民の7〜8割が安楽死制度に賛成と言われていますが、政治の舞台では特定団体からの強い圧力があり、実際の法制化は極めて絶望的な状況と言えます。
世界との差は、今後もますます大きくなることが予想されます。
命を大切にする安楽死の会(略称:命の会)は、このような状況下で、令和3年11月30日に、日本での安楽死制度を求める唯一の活動団体として発足します。
活動へのご協力をよろしくお願いいたします。

■命を大切にする安楽死の会
https://inochianraku.wixsite.com/inochianraku

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