わたしと映画
映画をもっと早く好きになりたかった。
映画館に一人で行けるようになったのは20歳か21歳の頃。
当時は「ひとりで映画観れる、ワタシ。」的な感じで
ナルチシズムに浸っていた部分もきっとある。
年間で観る映画は決して多くはないけれど
周りの友人よりは多い気がしている。
世の中には「わざわざ観ないと出会えない映画」があると思っていて
そういう類の映画がわたしはすきだ。
この世にはきっと映画なんてあってもなくても生きていける人とそうでない人がいて
わたしは完全に後者だ。
いつしか映画を作りたいと思うようになった。
脚本や監督なんて大それたことは言わない
ただエンドロールに流れる自分を見つけたいという欲、
この映画の成分には私の要素もあったのだという証。
この気持ちにもっとはやくなりたかった。
大学では映像学科ではなく放送学科を選んだ。
映画よりテレビが好きだったから。
高校生の頃、もっと映画が身近なものだったら
映画に関わる仕事を目指していたのかもしれないと思うと悔しい。
なんでいま28歳なんだよ。
映画、つくりたい。
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