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小学生の息子2人の夏休みを利用して、男3人でインド旅行に行った話_8(アムリトサル後半)

前回はアムリトサル前半。長男の体調不良についてnoteしました。今回はフラッグセレモニーと、日本人の方との出会いについてnoteします。

黄金寺院と共に有名な観光スポットである、パキスタンとの国境『ワガ国境』は、国境の概念が覆る場所でした。

翌日の長男は本調子ではないものの、薬が効いて元気になっていました!!そこで、アムリトサルのもう一つの名所であるパキスタンとの国境ワガ国境に『フラッグセレモニー(国旗降納)』を見に行くことにしました。

国旗掲揚ではなく、降納という言葉はあまり聞かないですよね?降納は読んで字のごとく、旗を降ろすことです。『日没に合わせて国境を挟んでインド・パキスタンの両国が、国旗を降ろす』という、テキストだと何が面白いのか全く分からないイベントです、、、。

また、国境というと私なんかは、ベルリンの壁や韓国と北朝鮮の38度線など、観光客は勿論、自国の人間でさえ近づいてはいけない場所。いたずらに散歩などしようものなら、命の保証がない場所。という感覚があるのですが、ワガはなんだか全然違いました。

信じられない位というか異常なほど盛り上がるイベントで、しかも毎日やっているという熱狂ぶり!!
(私の勝手な感覚では)毎日数百・数千人の阪神ファンの方が道頓堀にダイブしているのを見ているようなそんな熱量が発散されている場所でした。異邦人からすると異常と感じますよね?(伝わるかな・・・)

乗り合いリキシャを利用し1時間ほど走ると国境付近に到着。そこから徒歩で歩いていくと、I love India の帽子、手持ち用の国旗の販売やフェイスペイント、ジュースにアイス、ポップコーン。。。とお祭りのように屋台が並び、皆思い思いに愛国心を表現します。

さらに奥に進み保安検査を抜けると、プロ野球の球場のようなスタジアムが現れ、そこで熱狂の渦に巻き込まれる『インド人席』と、眺めが良い『貴賓・外国人席』に分かれて観覧をします。ゲートを挟んだ向こう側(パキスタンサイド)は少々こじんまりとしていますが、インドサイドと同様のつくりになっているのが見て取れました。

そこで日没の2時間くらい前から、歌ったり踊ったり、司会の軍人さんがクリケットのような仕草をまじえて、観客を煽りに煽り、とにかく2時間大いに盛り上がるイベントでした。なお、ヒンドゥー語を理解しない私は、爆音の音楽と大合唱。飛び入りの観客(女性のみ)だけで構成された大人数ではあるもののフリは統一感がないインドダンスと、司会のあおり(でも何を煽っているのかわからない)にスタジアムが揺れんばかりのどよめきで反応するなど、こってりとしたインド人の愛国心を楽しく見させていただきました。

どういう意図なのかはわからないが、女性だけが集団で踊る場面。振りは統一されていないので「あの人はダンス上手だなぁ」「この人は少しリズム感がないなぁ」等思いながら眺めていました。

こちらも例えてみると、日本に観光に来た外国人の方が、日本のソウルフードを食べたいと見知らぬ大学生に声を掛けたら、1日で「ラーメン次郎」と「すた丼」と「寿司食べ放題」に連れていかれたような、そんなバイオレンスで満腹感のある衝撃をうけたイベントでした。

なお子どもたちも、わけがわからないながらも、エンターテインメントとして、それなりに楽しんでいたようです(苦笑)

フィナーレの国旗を降納するシーン。固く閉ざされていたゲートが開き、厳かに両国の国旗が降ろされるシーンは、それまでの流れがよくわかってない私でも胸にジーンとくるものがありました!!

翌日マナリ行きのバスに乗るために時間をつぶしていると、偶然にも日本人に出会いました!!

アムリトサルで予定していた2つの名所を訪れることができ、居心地の良い町だったのですが、相変わらずの暑さで体調不良になる事を恐れ、いよいよ「涼しくて、静かな場所」に行こうと考えました。

行先はマナリという町に決め、得意の寝台バスを予約をし、ホテルをチェックアウトしたのが12:00。バスは20時発なので、8時間をつぶす必要がありました。

外はめちゃくちゃ暑いので涼みがてら、インド映画を見ようと考えて映画館に行ったものの、映画館に入れない。シャッターを半分おろして、ダメダメ言われる。

なぜだ??と何回か聞いたらやっと「ストライク!」みたいな言葉が聞こえた!なるほど、ストライキか!!

大学時代マルキストの教授から薫陶を受けた私は妙に嬉しくなり、頑張れと伝え、子どもたちにもストライキが何かと意気揚々と伝える(苦笑)

ただ行き場が無い現実は変わらない。
すごく暑い、もう本当に暑い。暇つぶし兼涼むには、博物館だと考え近くにあった博物館にいくものの、インドの困った習わし。インド人は20rs。外国人は600rs(約1000円)。よくわからない博物館に、タージマハルやエローラアジャンタと同じ価格は払えない。

こんな金額払うなら、スタバ行くわ!と博物館の斜め前のスタバに行く。お会計をしていると、

「日本人ですか?何してるんですか?」と次男が話しかけていました。実はうちの次男は、日本人と外国の方の見分けがつかない。
信じられない事ですが、褐色のインド人をみても「あの人日本人じゃない?」という。

しかし今回は珍しく当たり、日本人の若い女性二人組だった(笑)

お互い自己紹介すると、
一人はアムリトサルのIT企業で働いて5年になる方。
もう一人はインド人向け情報提供をしているYoutuberの方。

2人は仕事の商談兼ショッピングをしていた。

土地勘がある方だったのでバスまでの時間潰しの場所を伺うと、勤めている会社は涼しいし、休憩室兼食堂があるからそこで時間を潰していいとのこと。お言葉に甘えて、会社にお邪魔し卓球をしたのがトップの写真です。

内容と全く関係ないですが、人生で初めて見たフンコロガシ。可愛かったです

スターバックスで知り合った方の会社で、親子3人卓球に興じ社食まで頂いていると、携帯に鬼電がなりました。

今回の旅では、現地アプリや色々な予約で現地の電話番号を要求されるため、インドの電話番号を取得していたのですが、友人がいるわけではないので、基本鳴ることはないはずです。
なんだろうと出てみると、インド訛の英語でまくし立てられました!

私は「アイム ノットグッド イングリッシュスピーカーだ!」と伝えると、少し聞きやすくなり聞き取れた内容が以下。

・やっと繋がった・・。マナリ行きのバス予約しただろう、、、。あれは地滑り起きたから今日はノットデパーチャーだ、バスは出ない!!わかったか?再開?それは俺は知らん!

・それより返金はしてやるから、まずお前からリファンドを請求するメールを送れ!いまからメールアドレス言うからな。ペン持ったか?言うぞ!

言葉遣いの正誤はともかく、語気から受ける印象はこんな感じです(笑)

大事なことなので、現地の言葉を話せるYoutuberの方にも代わり確認したが内容は合っていました。返金されるのは良いけど、、、困った。どうしよう?と思案していると、居座らせて頂いている社長(紳士でイケメンなインド人)から

「それならダラムシャーラーに行けばいいですよ。ここより涼しいし、マナリに近づくから。ダラムシャーラーからならマナリ行きの別ルートもあると思いますよ。」

と、提案をいただき「なるほど~」と関心していると。続けて


「大体交通手段として、バスは良くない。危ない、汚い、時間にルーズだ。ダラムシャーラーに行くなら、プライベートタクシーが一番だよ。もう夕方だけど父に頼んで、手配するから。」


プライベートタクシーっていくらするんだろうと思いましたが、まぁ、ご縁だし、それはそれで面白そうなので、話に乗ってみました!

しかし、どこの国も富裕層は感覚が違うなぁと思った、話。

※このnoteは2023年8月8日~8月9日までの出来事を記載しています。

次回はプライベートタクシーでダラムシャーラーに向かいます

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