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小学生の息子2人の夏休みを利用して、男3人でインド旅行に行った話_1(きっかけ)

こんにちは。わたしは2023年7月28日~8月25日の4週間、長男(小6)と次男(小4)の3人で、インド旅行に行ってました。
「そういう旅行を計画している。」「ちょっと考えたけど無理そうだったから諦めた。」「たまたま読んでみたら面白そうだから、やってみようかな・・・?」という方がいるかも知れないので、参考までにnoteします!

一番最初に考えたのは学生時代20年前のインド旅行でした。

いきなり20年前に遡りますが、一番最初に私がインドを訪れたのは2003年。この時の経験がきっかけとなりました。
大学3年生の夏前に同級生のS君と研究室で夏休みの話をしていると、、、「なぁインド行かへん?俺なんかインドに呼ばれている気がするんよ~」とS君の一言がきっかけで、その日に航空券を取りS君と1か月のインド旅行に出かけました。

その旅行の衝撃はすさまじく・・・到着して数時間で自分がそれまで知っていたルールや常識というものが全く通じず、文化や習慣、物事の優先順位というものをアジャストさせながら、ほぼ毎日予測不能の変なことが起こる旅行はそれを乗り越え、新しい自分になっていくような興奮を覚えました。当時はスマホもないので、『地球の歩き方』と現地であった旅行者の口コミだけを頼りに、放浪をしたのが懐かしいです。

(当時衝撃を受けたこと 一部抜粋_すべて私が体験をしたこと)
・訴え事は大体「ノープロブレム」で流される
・並ばない。
・列車は平気で数時間来ない。数時間遅れても誰も動じない。
・基本的に定価がなく物やサービスの価格が「人・時間・場所」によって大きく変動する
・過酷な道を走るバスは天井に頭がぶつかる。他人の吐しゃ物がかかる事もある。

というような笑えるものから

・かなり巧妙に集団で詐欺を働くので、インド人不信になる
・小学生くらいの年齢でも働いている
・貧困家庭では手足などを切断し意図的に身体の一部を欠損させることで、物乞いとして同情をひき易くする。
・路上で普通に違法薬物の声掛けをされる
・駅で栄養失調と思われる死体をみかけるが全員が素通りをしていく。

等々。日本で普通に暮らしていると余り味わえないような体験がありました。

その後も複数の国に訪れましたがインドの印象は非常に強く、良い面・悪い面ありますが当時の私は「これはもっと早くに経験した方が、人間としての幅というか厚みみたいなのは膨らみそうだな。もし将来子供が出来たら、一緒にいきたいなぁ」となんとなく考えたのが、、、一番初めのきっかけでした。

20年前インド_アジャンター石窟寺院の前で撮った写真。この頃からおっさんのような風貌ですね(笑)


根本の欲求は、子供との濃い時間や思い出を作りたい。遊びたい!という強い私の気持ちでした。

そこから今年の夏の旅行まで20年ほど空くわけですが、ずーっと「子供と長期旅行に行きたい!」などと着々と準備をしていたわけではなく、正直2016年頃まではこの気持ちは薄れてました。というか「社会人なんて1週間の休みがもらえれば御の字。長期間海外旅行なんて無理だよな・・・」と思ってました。

2016年に何があったかというと、ちょうど大学時代の友人が出版社を立ち上げ「すごいなぁ」と感心をしていたところ、その会社が出版した一冊の本のタイトルにくぎ付けになりました。。。

『父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。』布施 太朗(文)

冷静に考えると分かるのですが「えっ、そうなの??」と愕然としました。「いつまでも父ちゃんと遊んでくれるわけじゃないの(涙)?」と。『鈍器で殴られたような』というような表現がありますが本当にそんな気分を味わったことを思い出します。

確かに、ふと自分の子供時代を振り返ってみると、小学校にあがった後は友達と遊ぶことに明け暮れ、父親と遊ぶ時間は徐々に減少していき、中学校以降は部活だなんだと、父親と遊ぶという経験はあまりなかった事に気づきました。
当時長男が5歳・次男が2歳。「手遅れになる前にちゃんと動きださなくては!」と焦りを覚えるのと同時に、「そうだ俺、もともと子供と海外旅行に行きたかったんだ!」と強く意識をするようになりました。


インド旅行の以前から、キャンピングカーを買ったり、離島へ移住をした根底の理由のひとつに「タイムリミットが来る前に子供といっぱい遊びたい」という気持ちがずっとありました。

さきほどの本を読んで約1年後、当時勤めていた会社を辞めたこともあり、手始めに長男と硫黄島(鹿児島県)の絶景温泉に入ることを目的に、道中私の友人や子供に見せたい色んなところに寄るという16日間の総走行距離4000㎞の車旅行を行いました。

また前職に正式参画する前の1週間を利用して、長男・次男と沖縄本島と黒島(沖縄県)をまわるという旅行も行いました。

今振り返ると、子どもたちにとって父親というものが「家族のために仕事をしている」存在だけではなく、「同年代とは違う遊びをしてくれる遊び相手」という認識を持ってほしい気持ちがあったのだと思います。

2017年3月_硫黄島へ向かうフェリーにて


会社を辞めないとできないものではない。

私自身、会社を辞めたタイミングでこういった遊びを行っており、もちろんやめた方が時間的な余裕はできるのですが、必ずしも辞める必要はないと考えています。

無理のない範囲で休みを取ることもそうですし、現在は私が社会人になった頃より(特にここ数年で)、格段に仕事以外のキャリア、『ライフ・キャリア』への理解が進んでいるので、会社によっては制度があるかもしれませんし、有給も長期でとることに理解がある会社も増えているように感じています。事実、私が前職を辞める時は20日ほど有給が残っていたのでインドに行くという事だけで言えば、退職の必要はありませんでした。

※自分で読み返しても偉そうなこと/良い父親風のこと書いてますが、もちろん日常では、感情的に怒る・どなる・げんこつなんて毎日やっていますし、自身の中に確固たる教育論なんてものも持ち合わせてない、どこにでもいる普通の40代です。

次回は旅について書きます。

黒島(沖縄県)の男3人旅行。本格的に海にはいるのが初めてで、二人ともおっかなびっくりでした。

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