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栄養療法ことはじめ(1)うつ病とコリの話

『栄養療法ことはじめ』と題しまして、うちの院で、小うるさいほど訴えている、栄養の大切さについて、いっぺんちゃんとやらなあかんなー、と思っておりましたものを書きます。

私が栄養療法に目覚めるきっかけ、うつ病について、ちょっと辛気臭い話ですが、聞いてください。

そもそも、私こと、はりきゅう和-nagomi-院長 やまさきみほ。
26歳くらいでうつ病になり、同時に身体もボロボロになりました。

  • 髪が白髪に

  • 文字が象形文字に見えるようになる

  • 不眠症、早朝覚醒、中途覚醒で、ゆっくり寝られない

  • 風邪をひきやすく、ひいたら必ずこじれる。

  • 全身の筋力が弱り、ギックリ腰連発。

  • 肘をつかないと、身体を起こしていられない。

  • 高熱を出して死にかける(肺に水がたまることも)

  • 自律神経の乱れから、心臓に違和感。

  • 高熱+食べられない→2週間で8キロ痩せる

どれ一つとして、キツく感じなかったものはなかったんですが、いっちゃん最後まで尾を引いたのが、筋力の弱りでした。

身体を支えられない、ふらつく、こける。
起きてるとしんどい。すぐ座りたくなる。すぐ寝ころびたくなる。
眠れないのにしんどいんで、結構たまらないものがあります。


鍼灸師として、私は、不調というものの背景に、「コリ」があると考えています。

肩コリのイメージくらいしかないと思いますが、コリは、全身、いたるところに、日々、瞬間瞬間生まれています。

ただ、コリができても、動いているうちに解消することのほうが多いので、肩コリみたいに、コリの状態が固定しているとは限らないだけで、コリっていうのは、一般に思われるより、「ありふれた」現象なんだと思います。


たとえば、コリができた場所が悪ければ、それが命取りになるような疾患に繋がることもありえるし、案外怖いものだと思うんです。


私の全身、とくに背中からお尻にかけては、そのコリがめちゃくちゃ溜まっています。

座り仕事…うつ病になった当時、大学職員で、経理やっていましたから、事務職の方がそうであるように、ほとんど一日、座りっぱなしでした。

さらに、高熱を繰り返し出したからか、しばらく寝て起きての療養生活を送ったからか(同じ姿勢の継続)、背中にも広い範囲でコリがたまっている…それが自分でわかるのです。


コリができると何が困るって、こっているとこって、例えるなら、「溶けたプラスチック」

ちょっと頭の中で、プラスチックのストローを束にしてもらいたいんですが、ストローって、中を液体が通るから役に立つんですよね。

コリ…つまり、コリって、「癒着」…いったん溶けて、冷えてくっついてしまったものなのですが、もし、ストローの束に、癒着が起こったとしたら、どうなるでしょうね?

ストローの仕事ができなくなりませんか?水が通るストローもあると思いますが、一部のストローは、水を通さなくなりますよね。


身体って、神経(電流です)にしろ、血管(血液が通ります)にしろ、琳派にしろ、何かを通すから意味がある。仕事をするから、機能が強化される。

それが正常に働かなかったら? 癒着のせいで。


東洋医学でいう「気」
「気」は流れる、私らは、気を「通る」と表現しますが、気が通ってるということを、「機能が正常に働いている」という意味で使います。


水が上流から下流に流れるように、気の上流は、脊椎、背骨。

脳と脊椎はセットです。

脳から指令が出て、脊椎から枝分かれして、手足、内臓に、指令が下りていく。


背中がこっているってことは、「内臓に指令が行かない」ってことで、つまり「大病の入り口」に立ってしまった、ってことなんです。

コリって、肩コリだけの話じゃないし、手足、末端だけの問題じゃないんですね。

もっと大事な、命に係わることにも、コリは関係しているんです。


栄養の話にまだつながっていませんが、長いのでいったん切ります。

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