![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72446079/rectangle_large_type_2_851b437dbec736bf110a0d3be3c50e30.png?width=800)
栄養療法ことはじめ(1)うつ病とコリの話
『栄養療法ことはじめ』と題しまして、うちの院で、小うるさいほど訴えている、栄養の大切さについて、いっぺんちゃんとやらなあかんなー、と思っておりましたものを書きます。
私が栄養療法に目覚めるきっかけ、うつ病について、ちょっと辛気臭い話ですが、聞いてください。
そもそも、私こと、はりきゅう和-nagomi-院長 やまさきみほ。
26歳くらいでうつ病になり、同時に身体もボロボロになりました。
髪が白髪に
文字が象形文字に見えるようになる
不眠症、早朝覚醒、中途覚醒で、ゆっくり寝られない
風邪をひきやすく、ひいたら必ずこじれる。
全身の筋力が弱り、ギックリ腰連発。
肘をつかないと、身体を起こしていられない。
高熱を出して死にかける(肺に水がたまることも)
自律神経の乱れから、心臓に違和感。
高熱+食べられない→2週間で8キロ痩せる
どれ一つとして、キツく感じなかったものはなかったんですが、いっちゃん最後まで尾を引いたのが、筋力の弱りでした。
身体を支えられない、ふらつく、こける。
起きてるとしんどい。すぐ座りたくなる。すぐ寝ころびたくなる。
眠れないのにしんどいんで、結構たまらないものがあります。
鍼灸師として、私は、不調というものの背景に、「コリ」があると考えています。
肩コリのイメージくらいしかないと思いますが、コリは、全身、いたるところに、日々、瞬間瞬間生まれています。
ただ、コリができても、動いているうちに解消することのほうが多いので、肩コリみたいに、コリの状態が固定しているとは限らないだけで、コリっていうのは、一般に思われるより、「ありふれた」現象なんだと思います。
たとえば、コリができた場所が悪ければ、それが命取りになるような疾患に繋がることもありえるし、案外怖いものだと思うんです。
私の全身、とくに背中からお尻にかけては、そのコリがめちゃくちゃ溜まっています。
座り仕事…うつ病になった当時、大学職員で、経理やっていましたから、事務職の方がそうであるように、ほとんど一日、座りっぱなしでした。
さらに、高熱を繰り返し出したからか、しばらく寝て起きての療養生活を送ったからか(同じ姿勢の継続)、背中にも広い範囲でコリがたまっている…それが自分でわかるのです。
コリができると何が困るって、こっているとこって、例えるなら、「溶けたプラスチック」
ちょっと頭の中で、プラスチックのストローを束にしてもらいたいんですが、ストローって、中を液体が通るから役に立つんですよね。
コリ…つまり、コリって、「癒着」…いったん溶けて、冷えてくっついてしまったものなのですが、もし、ストローの束に、癒着が起こったとしたら、どうなるでしょうね?
ストローの仕事ができなくなりませんか?水が通るストローもあると思いますが、一部のストローは、水を通さなくなりますよね。
身体って、神経(電流です)にしろ、血管(血液が通ります)にしろ、琳派にしろ、何かを通すから意味がある。仕事をするから、機能が強化される。
それが正常に働かなかったら? 癒着のせいで。
東洋医学でいう「気」
「気」は流れる、私らは、気を「通る」と表現しますが、気が通ってるということを、「機能が正常に働いている」という意味で使います。
水が上流から下流に流れるように、気の上流は、脊椎、背骨。
脳と脊椎はセットです。
脳から指令が出て、脊椎から枝分かれして、手足、内臓に、指令が下りていく。
背中がこっているってことは、「内臓に指令が行かない」ってことで、つまり「大病の入り口」に立ってしまった、ってことなんです。
コリって、肩コリだけの話じゃないし、手足、末端だけの問題じゃないんですね。
もっと大事な、命に係わることにも、コリは関係しているんです。
栄養の話にまだつながっていませんが、長いのでいったん切ります。
![](https://assets.st-note.com/img/1645103115443-GWRwKfNt11.png)
この連載は、私が院の公式LINEで書いているものを、リライトしました。
現在も連載中です。良かったら、LINEのお友達になってください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?