『シャイノグラフィ』を号砲に、新たな世界が幕を開ける
4月8日にリリースされたTHE IDOLM@STER SHINY COLORS GR@DATE WING 01。収録された『シャイノグラフィ』は、2周年を迎えたシャニマスが、これまでを「光空記録」として振り返りながら、それと同時に未来への明るい展望を歌う素晴らしい曲だった。相次いでLIVEが中止になり、先行きが見えない中であるが、この曲は真っ暗な空の中で光り輝く一筋の光だ。
挫けそうな時もそっと 何かが支えている ずっと
『シャイノグラフィ』より
『シャイノグラフィ』=光空記録
『シャイノグラフィ』。聞きなれない言葉ですね。それもそのはず、辞書で調べてもヒットしなかったのだから仕方がない。そこで分解して調べてみると、「grahy」とは接尾語で「書かれたもの」を意味し、「shiny」は「光る、輝く」といった意味を持つ。つまり、「シャイノグラフィ」とは「輝きを書いたもの」。つまり歌詞にあるように「光空記録」という訳になります。
僕自身、最初にこの曲を聞いたとき曲調的に未来を歌ってるもののように感じました。3年目はもっと広い空を飛ぼうとするアイドルたちの姿が目に見えるようでした。もちろんそういう曲であると思いますが、曲名、歌詞について考えると、この曲は「記録」であり、アイドルたちの過去を丁寧に描いた曲なのではないでしょうか。
歌詞のハナシ
歌いだしは〈1st page〉。
アイドルとPの出会いの場面を描き、アイドルたちが新たな一歩を踏み出す際に感じた不安や、自分がどんな存在であるのか自分でも分からない感覚が読み取れます。
鏡を覗いても 自分色なんて 自分じゃ見えない
そこからPと出会い、共に過ごす中で見えてきた様々なもの。それがアイドルとして戦う矜持や覚悟へと変わっていく過程が非常に良く分かります。
君が見るこの背中に 翼が見えるように 行こう
続く〈Next page〉。
ここでは「Next」という単語にふさわしく、少し成長したアイドルたちの姿が垣間見えます。ただ、それはアイドルだけではないということ。むしろここで焦点が当てられているのは、
「アイドルとPの関係性」
ではないでしょうか?
その羽はきっと 光の当たり方で色を変える
個人的にはここのフレーズがめちゃくちゃ好き。というのも、2年目という年を明確に表したフレーズだから。思い返せば、出会った頃と今のアイドルたちの印象って変化したところってありませんか?たくさんのコミュを通して、アイドルたちの見えなかった一面、強いところも弱いところも分かった。そうして、アイドルと二人三脚で歩んできた日々の振り返りが2番は続きます。
それに対してサビ。3年目を迎える「今」、もしくは「これから」を歌っているように思います。サビこそが未来を歌っている、逆を言えばサビだけなのです。成長中で、まだ未完成。でも、だからこそ可能性に満ちている。そんなワクワク感に満ちたサビに僕の心も奮い立ちます。
新しく記していこう 光空記録(My shinography)
このように、過去と今、未来が見事に並べられている。
僕はこの曲はどこかアイドルとPの手帳のように感じました。
過去の手帳とかを見返すのって少しワクワクしませんか?
ああ、この日はこんなことあったな。この日は本当に大変だった。この日は本当に楽しかった。
この曲を聴いて感じるワクワク感は、このような感覚と似たものがあると思ったのです。
始まりの日から手帳を開いていく。1st page Next page... 。そうして過去を振り返り、先にはまだ空白のpageが残っている。このpageには何が記されていくんでしょう、アイドルと一緒に新しく記していこう。
って感じの曲です(主観)。
⇧今でも安定して優勝できませんが…(泣)
未来を歌うためには
さて、そろそろまとめに入りましょう。
この曲がどうして好きか。
それは過去をしっかりと語り、それをもって未来を歌っているから、それに尽きると思います。
「未来」というのは時間的なつながりがあってこそ生まれるもの。当然のことながら、過去があってこそ未来というのは存在するのだし、何もないところに未来は生まれません。
そもそも、「アイマス」が時間という軸をとても大切にしているコンテンツであるように思います。「アイマス」は、僕たちPとアイドルが積み上げてきた「過去」言い換えれば「思い出」を何よりも大切にしてくれる。
「その出来事があったから、今はこうなんだ」。
プロデュースをしていて、そう思うことがとても多いのです。だから、アイマスが歌う曲に込められた未来を示すフレーズに胸が熱くなるのではないでしょうか。
その中でも、「シャイノグラフィ」は歌詞の中でその過去(思い出)を語り、それをもとに未来を歌っているから、より良い曲だと感じるような気がします。
これから
「アイマス」は今のような状況、そして今抱える悔しさも昇華して、いつかのLIVEで素晴らしい思い出へと変換してくれるでしょう。これからも僕はシャニマスPとしてアイドルたちを熱くプロデュースしていきたいです。
3年目はどのような年になるのでしょうか?
高山祐介さんは電撃のインタビューで楽曲についてとても楽しみな発言をしていました。
そしてこれから出ていく3年目は“変化してきた部分、変化していない部分”みたいなテーマで作っていこうかなと思っています。(電撃オンラインより⇩下記リンク)
『シャイノグラフィ』を号砲に始まったシャニマスの3年目。
変わったところも、変わらないところも愛していきたいですね。
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