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マスクの下の顔は勝手な自分のイメージであり、言葉で人は傷付く事を知る必要

『弄り』と言うものがあります。
どの国にも
どの年齢にも性別にも関係なく
『弄り』によって笑いを誘ったり
会話が弾んだり
『弄り』がもたらすプラスの面も知っています。

と同時に
それが人を傷付ける危うさもある、と言う事実も
知っておく必要があると思っています。

人が自分に心を開き易いだろうと
自虐的な事で笑いを誘ったとします。
それは自分で『そうしたかった』事で
笑われても、それで良し。
ですが、何かに付けて後々も
その自虐ネタを引っ張り出しては
『私』と言う個人を笑いにする人もいます。

それは私が『そうしたかった』事とは
少し軌道が外れていて
100回中2回くらいは
本気でイラっとする事があります。

私が支援する方の中にも
小学校時代から不登校で引きこもりの生活、
今、初めて学生時代のような毎日を過ごしている方々がいます。
それはとても良い事だなと思います。
バレンタインにキャーキャー騒いだり
昼休みにネットで洋服を見たり
たわいも無い会話ですが
その方達にとっては今が青春と言うか
謳歌したくても
機会が無かった学生生活なので
私も大切にしたいと見守っています。

しかし、その会話の中に時に『弄り』が
入ってくると話がちょっと違ってきます。

本人達は楽しい延長戦にある会話なのですが
言われた方は笑いながらも気にしない訳ではありません。
それは就労移行支援に通うと言う共通点や
数ヶ月での関係性にもよるのですが
それぞれが抱える精神的な弱さや脆さによっても
違ってきます。

先日、会話の中に自分の名前が聞こえた様な気がすると、28歳の方がポロポロと涙を流し
『影口でしょうか、悪口でしょうか』と
不安でいっぱいの相談を受けました。

本当はそうでは無いのです。
全くの逆で
新しい利用者の方がだんだん施設に慣れてきて
会話が多くなったり
笑顔が多くなったり
そんな事が嬉しいね、と言う会話も
本人が居ないところで名前を出すと
過去に嫌な経験をされた方は
勘違いしてしまう事があります。

そもそも過去に経験が無くても
そこにいない人の名前を出して話をするのは
如何なものかと思うので
良い話なら是非本人さんに直接話してあげてと
伝えました。

背が低いとか
字が汚いとか
運動が出来ないとか
いろんな自虐で場を和ませようと
話してくださる方が居ますが
それは本人が言うから良しなのであって
第三者が軽々しく『弄り』として言うのは
時に言葉は人を深く傷付けるのだという
意識と事実を忘れてはならないのです。

今日、利用者の皆さんとの
ワールドカフェ方式で話した事は
『見た目の影響』についてでした。

資生堂が面白い調査結果を出しているのですが
私たちは新しい未知のウィルスとの共存の中で
マスクと言うものが日常生活の1部となりました。

花粉症やインフルエンザ予防として日本では
昔から珍しいものではありませんでしたが
人の喜怒哀楽を表情で見る欧米社会では
なかなか受け入れられないものだったのは
記憶に新しいかと思います。

そんな中
『マスクを外せない』と言う若者が出てきたと。
そんな話を海外の友達としていると
海外も同じように、mask fishingなる言葉が
あるそうです。

何かというと、
人は顔が全て出ているより、
1部分でも隠れている方が魅力を感じるという
調査結果が出ているのです。
mask fishingはマスクで顔を隠し
出会い系サイトの様なものに登録し
実際会ってみると全く違う顔だった!と言うものらしく、私自身、
確かにマスクを取ると印象が違う人が居るなと
思っていたので興味深々でした。

資生堂の調査では
人はマスクの下の顔を
無意識に自分の理想の顔でイメージしていると言うものでした。

人ってどこまでも自分勝手だなぁと笑ってしまいましたが、
これって今のご時世だと
マスクを相手が取った時に
自分の表情にも現れやすい事だと少し気を引き締めました。

そんな話から『見た目の影響』が
例えば勝手に勉強が出来そう、だとか
勝手に行動力がありそう、とかで
思い込んでしまいがちであるし、
ついつい言葉にしてしまいがちだなと言う事を
皆さんと話したのです。

『弄り』で笑っていたとしても
それは本当のその方の笑顔でしょうか、
自分の今の言動は相手を傷付けてはいないだろうかと、時に立ち止まる事も
人とコミュニケーションを取る上でとても大切だと理解し合いました。


先日、子ども達の喧嘩の中で
人格を否定する様な言葉があったと聞き
双方を呼んで話を聞き
お互いで話し合う時間を作りました。
成長する中で
いろんな言葉を見聞きするでしょう。
見聞きしたら、いつかそれをoutputする日も
あるでしょう。
どれだけ喧嘩しても良いけれど
人格を否定する言葉は母は流す事が出来ないと
話したばかりでした。

言葉は時に、人に深い傷を負わせる事
人と共生してく中で誰もが間違えるし
いつも正しく聖人ではいられない。
そんな時にはどうするのか
相手に対してどう自分が謝罪や責任を果たすのか
そんな事を考えた良い時間でした。

マスクの下の顔の様に
自分の好きな様に思い込んでは危ういと言う事を
皆さんと共有出来た事も良い時間でした。


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