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コンプレックスの塊だった私がすこしずつ溶けていってI am Norikoになれた言葉

流行りものに疎い。

それだけでもうばばぁの落款が押されるんだったら寂しいと思う。

空気が読めなくて、
好き嫌いがはっきりしているので、
世間で流行っているからと言って好きになれない性格。

食わず嫌いは申し訳ないと思っているので、
決して見ない聞かない触れない訳では無いけれど、「好きじゃない」センサーが発動したら、それ以上は追っかけない。

逆に「好き」センサーが発動したら、
かなりしつこく追い回す。
好きな物は20年近く経っても好きで変わらない。

私は小さい頃、コンプレックスの塊だった。

自分の見た目が嫌い、声が嫌い、全てが嫌い。
だから目立つのが嫌い。
ひっそりこっそり教室の隅に座っていたいし、
休み時間も放っておいて欲しかったし、
とにかく人と一緒にいると、
自分の嫌なところばかりが目に付いて仕方なかった。

それが変わったのが高校生の時。
中学の先生から「学業推薦で学費が要らんぞ」と言われて行った女子高。

とにかく個性的な子ばかりで、
私も帰宅部なのに、ベリーショートに切った髪のせいで、宝塚の男役みたいな立ち位置になった( *´艸`)

「あ、可愛いとかじゃなくってもいいんだ」と思えたら楽になった。

短大の入学式にパンツスーツで出席したら、
次の日、「あんたかっこ良いやん」って
全く知らない子から話しかけられて仲良くなった(彼女とは今も福岡と東京で仲良くしてる)

小学校時代、痴漢にあってからスカートが履けなくなった。
スーツはパンツスーツしか持っていない。
スカートも基本は足首まで長いやつで、2,3枚ひざ下のを持っているけど、年に1回履くかな?程度。
なのでスカートの私はかなりレア。
そのかわり、短パンには抵抗が無い。
そこらへんは自分でも意味が分からないけど。
山下清ばりの格好でパリの街を歩いた日本人は
そうそういないだろうと思っている。


銀行に入って、「態度も身体も足もデカいな、新人」と言われた。
靴のサイズは24.5。
ちょっと大きめの25くらいでメンズのスニーカーを好んで履いていた。

きつい仕事だったけど、でも上司に恵まれ、先輩も厳しいけど仕事はキッチリとしていて
自分に合ってるなと好きだった。
些細な事でも出来る自分を知るのは嬉しかった。

少しずつ、自分と言う人間が好きになっていた時、カナダに行ってオランダ姓の彼に出会った。

今、私が存在を悩んでも、時に否定しても、自分を全部良し!と思えるのは彼のおかげだ。

今も苦手なのは、鏡。
そこに映る自分が苦手。
だから服は試着もせずに買う。
化粧も5分で済ます。
髪は毎日1つに引っ詰めて行くだけでいい。

そう話すと「意外だね」と言われる。
アイコンも自撮りだし、顔出しも多いし。

それはコンプレックスと違って、
私の中では”I am Noriko.という事を証しているだけに過ぎない。
自分が何者かという事を世間に晒しているだけ。

きっと”わたしには似合わない”、
そう頑なに思っていた、
今思うと、私にとって”可愛い”というキーワードの服は怖かったんだと思う。
だから好んでボーイッシュな格好をしたし、そう振舞ってきた。それが自分も楽に違いない、と。


私は長い事、そう思い込んでいた。
何がって”可愛い”って怖いって事を。
だって私から遠いからって事。

私はデカくって(小学校を卒業する時に158センチありました。もう30年以上も前に)
がさつで、髪も短い方が似合っていて、だから私は可愛くなくて、そんな事から遠く距離を置いていた事が
日本と言う国を出ただけで微塵に砕けた。

カナダでのパーティで私は
みんなを見上げる事が多かった。
オランダでは私は前から数えた方が早いくらい
小さかった。
しかもみな、デカイ事に誇りを持っていた。
大雑把な事にも
ガサツなところにも
『だから何なの?』くらいにしか思ってなくて
みんな『自分、可愛い』を
バナナは皮を剥いて食べます、くらい
何気にやっていた。

私は凄く衝撃を受けた。
そしてもう
ややこしく考えずにシンプルになろうと
思うがままの自由になろうと決めた。

それから私は好きな服を着て、
好きな髪型、色にした。
自由になると、私は派手な物が好きだという事が分かった。
鮮やかな色やパキっとした柄のものを選んだ。
髪も嫌な美容室を我慢することなく4年近く放っておいたらロングになった。
しかも毛先がくるんと、しつこく残るパーマのせいでいい感じになった。
いつもオレンジ系で染めていたのをピンクや紫系にも変えた。
別に代わり映えはしないが、『おぉピンクかよ』と自分が一番びびっていた。

誰かが変わっても、周りは大して変わりはしない。
初めの数日は『お!』とか言われるけれど、
見慣れてくると、『ちわーす』みたいになるのだ。

可愛い私で何が悪い!
そう憤ったら
誰も悪いだなんて言ってないし言われた事も無かった事に気が付いた。

そう自分が思っていただけ。
デカイ子はデカイ子で
ガサツで大雑把な子はボーイッシュで良い
そう思っていただけ。

まんじゅう怖い、じゃ無いけれど
可愛いが怖くなくなったら
思い込みが怖いと思う様になった。

でも私は私で
それを思い込みなのか、どうなのか
分からないじゃないか。

私が流行り物に疎いのも
突き詰めると面倒くさいって事かも知れないし
レアキャラで居たいっていう
若干、それ中2だよねって言う部分かも知れないし
ややこしく考えたくないはずが
余計に縺れ合って絡まって
とんでも無い事になった。

そんな時、いつも思い出す言葉がある。
オランダ姓の彼が言った言葉だ。

『Dream on』
私は英語を机上で学んでいない。
人の会話の中で
状況や前後を聞いて、分からない時は
例を出してもらって
英語は英語で理解した。
だからこれをどう日本語にしようかと
書きながらも悩んでいる。

あるひ、彼は私にとびきりの笑顔で
『すっげぇNoriko的なものを買ってきた』と
胸に『Dream on』と書かれたTシャツを買ってきた。
『何だ、私は夢みるユメコってか?』と言うと
違う違うと大笑いする。
『ならば、寝るのがonしちゃうわけだから尻軽か!』と言うと
またまた大笑いして違うと言う。

『これは、Norikoを見るだろ、で
あぁ良い女だなぁって思うのさ。
ちょっと横に侍らせようかと、声でもかけようかと思って胸を見るとDream onな訳さ。
てめぇの頭で勝手に叶わぬ夢見とけって事。
お前の手には掴めないんだよって事』

そんな事を言った(と思う。)

凄いもの買ってきたな、おいって
思いながらも
Dream onって言葉を知って、好きになった。

好きセンサーが認定したので
この言葉は今も時々思い出す。

私を表面だけ見て
勝手にラベリングして決めてく人を見て
心の中で呟く。
『そう勝手に思っとけ、一生Norikoを理解出来やしないだろ』と。

きっと正しい意味は違うのだと思う。
でもあの日、彼が笑いながら言ってくれたのは
そんな意味だったと思う。
変な話、違ってもいい。
私にとってのDream onは、この解釈が好きなのだ。

コンプレックスの塊から生まれた私は
今日もNorikoで生きている。


そんな事を想っていたら
1日中、この歌が頭を回っていた。
歌詞を知って貰いたいから
originalでなく和訳バージョンを。

そうだ。
私はとてもクラクラするんだ。
彼の言葉を思い出す度に。


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