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私は ゆっくりと回復する

人は回復するものだと思っています。
いや、そう信じたいのかも知れません。

毎日泣いてもいいし、後悔ばかりでもいい。
でもほんの1秒でも「あぁ空って青いなぁ」とか「喉が渇いたなぁ」とか「○○に会いたいなぁ」とか思う、そんな時間があるのなら、
私は『生』を信じたいと思います。

私は精神疾患を経験していて、リスカもして
今は経験者として
ピアカウンセリング(同じ障害や悩みを抱えいたり経験した相談員)も出来る就労移行支援者として働いています。

ある研修で
『回復』には2つあり、それは
【今までの自分に戻る回復】と
【自分が希望する自分になる回復】があるという事を聞きました。

その話を聞いて、
私が『死にたい死にたい』から
『生きよう』と思えた理由が
少し整理出来た気がします。

人が回復するには5つの大切なことがあると
言われました。
研修の中身としては、身体上の障害だけでなく
主に精神に障害のある方への
話として言われたのですが、
その5つの大切なこととは、
仲間との繋がり
未来への希望
肯定的自己認識
人生の定義、生活の再建
それにエンパワメントであると。


思い出すと、
私には幸いにも5つの大切な事が、あの時
揃っていたのでは無いかと振り返ったのです。

仲間との繋がりは、彼を亡くしたと言う
辛さや悲しみを分かち合うことが出来る人がいました。

未来への希望は、まだ世界を見たいと
世界ひとり旅をしながら思っていました。
まだ知らないものを見たい、知りたいと言う希望があったと思います。

肯定的自己認識ですが、
彼を亡っても、私と言う人間が生きる事で
彼が生きるのではないかと思っていました。
私が生きて彼の事を話す事で、
彼が生きた事を知ってもらえる、
彼の生きた時間を知ってもらえる。
そんな私でも良い、
そんな私で生きると思いました。

人生の定義や生活の再建は
彼亡き後、どんな人が父親であれ
子ども達の存在が大きいと思います。
彼らが私の存在意義を示してくれた。
私の人生を豊かにしてくれています。

それに支えてくれる周りからの
エンパワメント。
これが何より大きい。


大切な人や物を失う時、
とても不安で不安で怖くなります。
だから私は最初から1人を選ぶし、
群れる事を嫌うのかもしれません。

でもそうじゃない。
誰かといて、温かい気持ちや時間を知ってしまったら、それはそれで恋しくも感じる。
ずっとそのジレンマに居たような、
そんな気持ちです。

私は自分で言うのも変ですが
嫌われたって、アンチが居たって平気って思っていました。
10人いたら10人皆に好かれなくても「そんなもんだよなぁ」と思う事が出来るよねと。

でも1人くらいは好きだって言ってくれる人がいたらいいな、心強いなって本音では思っていました。

だから本当は「10人いたら嫌いって人も居ていいけど、好きっていう人も居てね」と思っていて、実は不安で怖かったのだと思います。

私がSNSのアイコンを顔出ししているのは、Norikoって逃げも隠れもしないんだぜって、
要は昭和のヤンキーのリーゼントみたいな、
そんな突っ張り感と同じなのかもしれません。


私は今、静かに回復しています。
オランダ姓の彼を喪って20年、
いまだに回復途中です。
きっと全治する前に私の生が尽きるかもしれませんが、回復途中という事は、私の生もまだ続くという事です。


しかもやっと、と言うか、
このnoteを通して「1人くらいは好きって言ってね」の不安や怖さからも回復出来ています。

それは声なき人の寄り添いを知ったからです。

そのことは
noteの大好きな人が教えてくれました。
とてもとても有難い事で、今も思い出すと泣きたくなるくらい嬉しい事です。
涙って悲しい時だけじゃないんだなって思い出させてくれた人です。
この記事を読んでくれていたら嬉しく思います。


父子家庭育ちは昭和生まれの私の環境では、
宇宙人かのように見られ、
時に可哀そうな存在になり、
慈悲の目で見られたり色んな好き勝手な事を言われました。
母親が蒸発しているので特に同性である私は、
そんな風に育つのではないかとも言われたりしました。
色んな言葉を色んな人たちが、学校と言う狭い社会しか知らない年齢の私に投げてくる時、
父はいつも言ってくれました。

「刀は叩かれて叩かれて強くなり、磨かれていくんだ」と。

父は居合道をしていたので、
刀に例えてくれたのかもしれません。
私は刀なんだと自分に思い聞かせて育ちました。それは私を強くしましたし、自分の事を恥じる事なく生きていく支えになりました。

きっとそんな
叩かれ強い人なんかいないと思います。
私だって出来ればお豆腐の様に、
そぉっと、そおっと温度やにがりの量の差で出来上がりが違ってくるような、そんな繊細で柔らかな世界で育ちたかったなと思う時もあります。

でもよく考えたら刀もかなり繊細なのですよね。

仕事で支援をする方々だけではありません。
誰しもが回復する人なのだと思います。
回復を望まない人も確かにいて、
私からすれば、それも自己選択、決定です。
何も言いません。
けれど、回復する人へ私は言いたい。

愛すべき同志で大好きですよ、と。

上記の5つのポイントで、他の4つは難しくても、私はきっと5つ目のエンパワメントの1つになれると思うのです。
刀の私は扱いにくいし、 
使い方によっては危ないかもしれないけれど、
それでも私が今、
回復途中で生き続けているのは、
そんな事も含めてなのかもしれない。

そう思った研修と、ここ最近の私です。


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