昭和版アニメ「ムーミン」

〇奥魔女に 知りぬアメリカ ムーミンに
             思うきれいな 外国風景

               <短歌 なかむら>

※他にも色々あるけども、幼少時。
わたしが初めて知った「世界」。「外国」は主としてテレビである。
先に書いた「奥さまは魔女」に憧れのアメリカ。アメリカの生活や文化、
一言でいえば「夢」を知ったが、「ムーミン」。
悪までも「昭和版」

  ♪ねぇ ムーミン こっちむいて、、、、(後略)

の「ムーミン」、岸田今日子ボイスの「ムーミン」には非日常。カルチャーショックを受けまくった。
きれいな外国、きれいな景色。ムーミン以下、ミーやスニフ、スナフキン等々のキャラクターも魅力的だったが、こんな所。こんな場所が外国にはあるんだと驚いた。
「~魔女」を通じて知ったアメリカとも違い、自分の日常。群馬で幼児をやっている自分の生活とも余りに違う。かけ離れている。

あんなきれいな小川が流れる場所なんて、ウチの近所にはない。ムーミンの住んでいる家と、自分の家とはあまりに違う。横型の郵便受けってあるんだ、ハンモックってああいうのか。どれぐらい揺れるんだろう?お相撲さんが乗ったら、破れちゃうんじゃない?
などなどなどど、アニメの絵柄に想像した。
大阪万博を目前に控えていた頃。飛行機に乗った人=地位ある人、尊敬できる人と認識が世間にあった時代である。
「~魔女」の国・アメリカにゆくのがまずはの夢であったから、フィンランド。「ムーミン」の国へなど夢も夢。遥かかなたの物語りである。
数年前、埼玉県の飯能市に象ったテーマ・パークが開園されたが、完全に原作重視。園ではキャラクターの着ぐるみ達がお出迎えしてくれるが、興味が沸かない。

余りに原作を軽視。
日本好みのキャラクター容姿や設定と昭和版は、著作権者側から総スカンを食らった。よって平成以降は、より原作に近いものとなっている。
時に話題となる著作権がらみの裁判でも、「ムーミン」は先駆者であったのだ。けどねぇ、ぐふふ。今でも当時のレコードを持っている。お宝ですゾ。

<了>


#好きな番組


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?