消えた言葉と今の子達

最近「お転婆」と言うのを、聞かなくなった。
「じゃじゃ馬」然り。
「紅一点」に「黒一点」。いつやら遠くなりましたわな。
「男の中に、女が一人」「女の中に男が一人」も、古(いにしえ)の巻き。
「男の中に~」が「紅一点」の同義語で、「女の中に~」が「黒一点」に近い言葉だ。

わたしが子供の頃。
昭和では年柄年中、言ってたなぁ。からかい言葉のナンバー1(ワン)。
揶揄(やゆ)、難しい言葉で言うのね。
集団(同じ性)の中で唯一の「異」。
異なる性を自覚させる為なのか、或いは何かしらんの「性」。「男と女」の違いを、認識させるものであったか?
そこら辺については良く分からないけど、
「、、、あっ」。
瞬間的に、本人にも周りにも、恥じらうような雰囲気が流れていたりした。

あれから〇○年。
やたら「ジェンター」。性を超越「人として」。ブッタみたいである。
「男だからコレコレ」「女だからアレアレ」=先入観の認識が、社会全体に広がりつつある。
同時に「男旅」やら「女子会」だのも盛んだ。
男旅の参加者=当然だけど、男のみ。女子会=女の子ちゃんだけのお楽しみ。
そんな中でも「紅一点」の参加希望者がいたら?「黒一点」でもいいかな?
聞いてくる男の子がいたら?
すんなりと今の子は、受け入れるのだろうか?

<了>

#創作大賞2023


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