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志賀原発、地震の揺れが一部で想定超え 


10日に開いた原子力規制委員会の会合で規制庁が説明した。規制庁と北陸電によると、1日の地震で志賀原発1号機の原子炉建屋地下2階で震度5強を観測した。同原発は1、2号機とも停止中で使用済み核燃料プールの冷却などの機能に問題はないという。

原発には施設や設備ごとに考えられる最大の揺れがあり、構造物ごとに揺れの大きさを示す加速度(ガル)を想定する。1、2号機の原子炉建屋の基礎部分で揺れが想定を上回った。1号機では東西方向の0.47秒の周期で918ガルの想定に対し957ガルだった。規制庁は原子炉建屋などに異常はないと説明している。

複数の放射線監視装置(モニタリングポスト)で観測できない状況も続く。規制庁によると116地点のうち、10日午後6時時点で6地点が測定できず、5地点に代わりのポストを設けている。

北陸電によると、志賀原発には約3メートルの津波が到達した。1、2号機の一部の変圧器が破損して油が漏れ、外部電源の一部が使えない状態になっている。復旧のメドは立っていない。予備の電源変圧器で対応し、電源が途絶された場合に備えて非常用ディーゼル発電機なども用意している。
(抜粋おわり)

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA101I40Q4A110C2000000/

日経の記事では、オイル漏れの具体的数値は全く記述されていないが、漏れた油の量については、朝日新聞の記事では、当初発表の5倍超にあたる約1万9800リットルであったという。これは、北陸電が訂正した数字だ。

記事は規制委員会の発表した記事としているが、1月10日の時点で「外部電源の一部が使えない状態になっているし、復旧のメドは立っていない。」と書いている。

しかし核燃料プールから大量の水漏れがあったこと、敷地内の亀裂や段差、さらに、避難路が崩落して通行不能な状況のことも書かれていない。現在も、緊張状態にあるらしい。