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朝食を欠食すること、そして、若い世代で朝食の欠食が多いことについて調べ、健康面と生活面から、あなたの考えを述べなさい。(800字)

『ハッピーエンド』


朝食には様々な効果がある。今回はその中の一つ、体内時計の調整について述べようと思う。

体内時計の周期は24時間15分。そう、外界とズレが生じているのだ。これの調整に深く関係するのが朝食である。

朝飯を食べることで、末梢の体内時計がリセットされ動き始めるという仕組みになっている。その鍵となるのがインスリンだ。食後に血糖が増えると膵臓から分泌されるこのホルモンは、血液中のブドウ糖を細胞に取り込んで血糖値を一定に保つ働きをもつと同時に、時計遺伝子にシグナルを送って体内時計をリセットするという役割も担っているのだ。

体内時計が狂うと、睡眠に大きな影響を及ぼすだけでなく、各体内組織にも支障が出る。

そしてインスリン。これは糖尿病の改善、うつ病の防止にとても重要なホルモンなのだ。日本の糖尿病患者は約316万人。そのうち約30%がうつ病との合併症患者だ。

糖尿病とうつ病の合併症はまさに地獄だ。糖尿病で栄養バランスに気を配らなければならないのに、うつ病による情緒不安定症状により、暴飲暴食の衝動が制御できなくなる。ただでさえ、糖尿病の治療費が発生しているのに、食費がかさみ、さらに金銭的余裕がなくなる。加えて糖尿病も悪化するのでさらに治療費がかかる。金銭に加え、精神的余裕もなくなり、うつ病が悪化。もう読者の皆様も訳が分からなくなってきたであろう。だが、病気とくに精神病はこういうものなのだ。自分自身は難解な悪循環に閉じ込められる。その迷路に対しては周囲(家族や友人)の手もほとんど無力に等しいのだ。すると、自分と周囲の同時崩壊が始まる。最悪のシナリオの結末までの道のりは短い。

シナリオの結末を変える最善の方法は単純だ。シナリオを作らないことだ。その手段の一つが毎朝きちんと食事をすることである。
ちなみに糖尿病は老若男女問わず起こる病気であり、うつ病は若者に多い。そして無情にも若者の約26.9%は朝食を摂らない。


※ある短期大学の宿題です

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