記事一覧
名前はまだないの独り教育再興戦略日記⑥
~生きる力と忘却編~
児童生徒の記憶に残ることが教師冥利に尽きるとする考えがある。私もその考えの持主であった。理由は簡単で、私自身が小学校から大学に至るまでのプロセスで、様々な先生とのやり取りをプラスなものとして記憶に留めていたからだ。しかし、今の考えは少し違う。
もちろん、児童生徒が記憶に残してくれるというならば、それはそれでありがたいような気もする。何故ありがたいと感じるのか。自分の行
名前はまだないの独り教育再興戦略日記⑤
~靴そろえ編~
「学校の下駄箱で靴をそろえることに意味があるのか。そろえることを強要するのは気持ちが悪いだけではないか。」
という趣旨のつぶやきを見聞きしたことがある。私の答えは「意味がある。しかし、意味を理解せずに行われるそれは意味がない。」である。
確かに「そろえよう」というマインドには承服いたしかねる。「隣の人と同じように」「自分勝手なことをするな。みんなに迷惑がかかる」などの考え方は、
名前はまだないの独り教育再興戦略日記④
(1)GIGAスクール構想わくわく編②
前回の続き
前回、タブレット・wi-fi環境のセットがあれば、児童生徒が他地域の児童生徒と交流することができる授業構想を述べた。やはり未来の授業はわくわくするものでなくてはならない。これは、公教育に課された使命でもある。
今、変化のスピードに追い付けない公教育に限界を感じている保護者、児童生徒、教員も少なくない。1クラス40人という規模で個に応じた教育
名前はまだないの独り教育再興戦略日記③
(1)GIGAスクール構想わくわく編①
前回の続き
インターネットは、世界中の情報のスピードを格段に上げた。瞬時に世界中の情報を得ることができる。情報の広さ、速さはそれ以前とは比べ物にならない。今日、インターネットを使っていない大人の方が少ないのではないかと思う。朝、スマホで天気を確認し、出張先までの行き方を確認し、その日感じた出来事をSNSでつぶやいたり、気になったことがあれば、すぐに検索した
名前はまだないの独り教育再興戦略日記②
(1)GIGAスクール構想について②
まずは、wi-fi環境の整備、またクラウドの活用が急務である。児童生徒にタブレットを配ったところで、インターネットを自由に使う環境がなければ、将来インターネットを使うための練習にしかならない。
今までは練習でもよかった。年間に何度かPC室にクラスでいき、電源の入れ方やドラックのしかたを一つひとつ教えておけばよかった。いや、だからこそよくなかった。学校で行う
名前はまだないの独り教育再興戦略日記
(1)GIGAスクール構想について①
COVID-19対策の1つに、オンライン学習の提供があった。否、実はオンライン化の需要はその前からあったのだろうが、財政が追い付かないことを理由にいまいち進んでいなかった。
学校には校務用端末が10年ほど前に設置され、日々試行錯誤を行う中で、得意な教師を中心として文書の電子化、校務の効率化が進んでいった。もちろん「機械が苦手」と公言するベテランも(一部)い