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心の回復期は休息中も何かが"進行中"


ここ数日、画期的な心理療法『IFS』で、心の回復が一気に進んだ話ばかり書いている。

私にとっては、それほどインパクトが大きかったということ。

圧倒的な癒しが起こり、爆速のスピードで問題が解決していったんだけど、「心がスッキリしたーっ!」だけでは終わらないのが辛いところ。

ここまで大きい癒しが起こると、反動も大きい。



身体の変化

「身体がトラウマを記憶している」ため、心の変容が起こると身体も変化する

アレクサンダー・ローウェンは、人間は"筋肉の鎧"を作ることで、脅威となる感情から心身を守ろうとすると、『引き裂かれた心と体』という本で述べている。

トラウマの解放は、筋肉の鎧を脱ぎ捨てることであり、心から身体に伝播して、筋肉の緊張を緩めるという変化を促す。

私は背筋がガチガチで、整体師から「鉄板入ってますか?」と言われ続けた人間なので、無意識に背中に緊張がいってしまうタイプなのだろう。
大きな感情解放が起こるたびに、背骨の周りがゆるゆるになるのだが、今回も背中からきた。


「身体が軽くなって嬉しい!」とはならない。
 残念なことに。

まず、謎な疼痛が全身に起こる。全身が、謎にめちゃくちゃ痛い。その痛みは線維筋痛症と疑う感じだけど、ペインボディという"痛みの精神エネルギー体"の可能性もある。

私は、以前も"走火"という氣の暴走状態になった時に、体を虫が這うような感覚とか、焼かれる感覚になった事があるので、これも、その系統の痛みで実体が無いのに痛いやつだろうなと思った。

いずれにせよ、病院で検査しても器質的な異常は発見されないだろう。


今回は高濃度炭酸泉×サウナで体を労わることで、超回復した。高濃度炭酸泉は、心的疼痛にも効くのだ。
ようやく、体もスッキリ!!



眠たい


IFSで回復が進んだ最初の7日間は、やたらと眠くなり、連日10時間は寝た。
いくら寝ても眠れる。
爆睡。

特に夢は見なかった。
一つも夢を記憶していないことから、質の良い深い眠りなのだろう。

ぐっすり寝ている間に、心身が健康に向かって、調整されているに違いない。



ホメオスタシスは、今回は敵


一気に変化すると、それが良い変化でもホメオスタシス(恒常性)が働いて、以前の状態に戻そうとする。
元の状態は「悪い状態なんだっつーの!」と説得しても、戻ろうとするのが人体の性質らしい。

というわけで、今回はホメオスタシスは「敵」となる。


どう付き合うかというと

・「揺り戻しはある」ことを自覚して、前進と後退を繰り返しながら、前に少しずつ進むのだ、と覚悟を決める

・変化のスピードをダウンする。好転の変化を意識的に制御する。例えばセラピーの間隔を空けるなど。

・ひたすら休息を増やす。"何もしない"をする。


意識の下を流れるイメージの層


心身の反動がデカ過ぎた私は、身も心も疲れ果てたので、完全に1日引きこもって、ゴロゴロする日を設けた。

読書する気力だけはあったので、積読放置していた
『こころの最終講義 河合隼雄』を読んでいたら、
重要な一節を見つけた。


意識の下のほうに、イマジネーションの世界「ムンドス・イマジナーリス」が蠢いている、らしい。

私が普通に日常的に活動しているときの意識よりももうすこし深いところで、いろいろな動きがある。

これをアンリ・コルバンという人は「ムンドス・イマジナーリス」といったのですが、想像の世界、イマジネーションの世界、そこでたいへんなものが動いている。そしてそれを私がどう把握するか、あるいはクライエントのそういうものをどう把握するか、これとの絡み合いが、さっき言いましたわれわれのリアライゼーションということにすごく意味をもってくると思います。

その「ムンドス・イマジナーリス」は、どうしても物語としてあらわれてきやすい。普通の話ではなかなかうまく伝わらない。それをそのまま話にして、しかもそれが私の通常の意識を超えているということを強調したい場合は、それは神話になると思います。

『こころの最終講義』より


大きな心の回復が起きた時、私の心の奥の「ムンドス・イマジナーリス」の層でも、地殻変動のように何かが動き出しているのだろう。

やたらと眠いのは、見えないところで無意識の膨大なエネルギーが動いているのかもしれない。


だとすると、寝ていても"何か"は確実に進行している。


そんな時は、私たちは顕在意識で
「頑張って、もっと健康になるぞ」と下手に動いたりせず
「寝る」のが一番な気がする。



こんな時の正解は・・・


つづく

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