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ポジティブに怪現象を待つ③目覚まし奇声

週末は、目覚ましかけないで寝!
朝は自然と鳥の囀りで起きる。

こういう週末が大好きなのだが、悲しいことに今朝は違った。


6:58

「私の体の中に入らないでッッッ!!!」


女の叫び声がした。
近くの交差点の横断歩道のあたりだろうか?
うちはマンションの上の方なので、かなりの大声である。


「きゃー!助けて」という悲鳴は、ずっと昔、夜半に聞いたことがある。

が、「私の体の中に入らないでッッッ!!!」は
生まれてこの方聞いたことない。

毎度おなじみオカルト怪現象に慣れている私は
「憑依の最終段階か!?
 私もああなる前に、今日はお寺で勤行をしよう」
と決意してニ度寝した。

変な叫び声を聞いてからの二度寝だからか、悪夢を見た。
映画館で映画を観るのを邪魔されまくるとか、トイレを見ず知らずの家族に覗き見される夢。

奇声のせいで、再び最悪の目覚めとなった。

救いなのは、こんな訳の分からない不快な夢でも吉夢らしいということだ。
「トイレをのぞかれる夢は、思わぬ臨時収入が得られるサイン」
・・・なんでそうなるの?




それはさておき、素敵ではない週末の始まりだ。
買い物をした後、いつも行っているお寺でお経をあげる勤行をするのだ。

「私の体の中に入らないでッッッ!!!」状態になる前に、除霊をしてこなきゃ。

私は「私の体の中に入らないでッッッ!!!」は、幽霊のことと決めつけてしまったが、もしかすると彼女はインフルエンザウィルスに向けて言っていたのかもしれない。

何事も、思い込みや決めつけは良くないな。


お寺での、187回目の勤行に向かう。

1000回を目指すので、あと813回やらないといけない。
私の他にも、ご信徒さんたちがお経をあげている。

祈祷が終わると、ご信徒さん以外の観光客がわらわらと去っていくのだが、僧侶達の祈祷の儀式に対して
「しんきくさいね」「不気味」「怖い」など、言いたい放題。
この人たちの語彙には「厳か」とか、そういうワードがないのか?
宗教儀式なのに、アトラクションやショーのようなポップさを求めているのだろうか?

中には、祈祷やお坊さんの法話が終わると
「はー、つまんない。面白くもなんともなかったわ。損した」と文句を言って去る客までいる。

神様仏様でも、言われ放題。

悪態つかれ放題。

悪態を吐いた神に、願いごとを叶えてもらおうとする心境とは?


今朝の奇声の彼女といい、
神事に悪態をつく女性といい、
世の中には、理解し難い人間がいるもんだなあと思った。



明日明後日は、福岡・佐賀に旅行する。
有給使って3連休。

今度こそ、素敵な休日にするぞ!





不運な人を助けるための活動をしています。フィールドワークで現地を訪ね、取材して記事にします。クオリティの高い記事を提供出来るように心がけています。