幼児にも「ニュース」を見せておくと、話が早い

わが家では、
毎日18時からNHKニュースを見ている。

見ている…と言うよりは、
ただ、「流している」と言ったほうが
正確かも知れないけれど。

単純に、わたしが見たいからそうしているのだけれど、
息子も「そういうもの」と思っているのか、
とくにチャンネルを替えたいと要望したことはない。

むしろわたしが家事をしていて、
天気予報を見逃してしまうと
「あした寒いって!」と報告してくれるほどだ。

息子の教育のため!と思ったことはないけれど、
この「ニュースを見る習慣」が
まだ識字できない子供には
案外いいのではないかと感じる。

✳︎

幼児にニュースを見せる利点はいくつかある。
(と言っても、わたしが見たいから見るだけで
どれもこれも後付けで考えたものだけれど)

まず、正しい日本語を覚えるきっかけになる。
とくに幼児があまり出会う機会のない
敬語(丁寧語)を知ることができる。

それから、自分の知らないところで
日々さまざまなことが起こっている、
ということを知ることができる。
深く理解できなくても、
「世界」が「ここ」だけではないということを
ぼんやり認識できるように思う。

世界のニュースでは、
いろんな人種がいることを知り、
パラリンピック関連の特集では
四肢の不自由な人を目にする機会もある。

とくに夕方のNHKニュースは、
地域のイベント情報なども放送するので
「季節」を知ることにも役立つ。
こういう風習があるとか、
この時季にはこんな花が咲く、など
日常だけでは知り得ないことも
疑似体験することができる。

隣で解説してやる必要があることも多いけれど
わたしがいない間にも
自分の興味のある「鉄道」や「宇宙」の
ニュースは一人で見ていることもある。

NHKのニュースは民放と違い、
事件や事故の衝撃的すぎる映像を放送することが
基本的にはないので、
息子が一人でも安心して見せられる。

どれもこれも、息子にニュースを見せ続けて
後になってこんなメリットがあるな、と
考えたことばかりなのだけれど、
ニュースを見せることで感じたデメリットは
いまのところ、ひとつもない。

✳︎

そして今回、幼児にもニュースを見せておくと
「話が早い」と思ったことについて。

昨夜のnoteで、コロナウィルス対策の一環として
いくつもの予定をキャンセルしたことを書いた。

当然、息子にもこれらの予定は告げていて、
彼も楽しみにしていた予定ばかりだった。

それら「不要不急の楽しみ」が中止になることについて、
「コロナウィルスに感染しないため」という説明が
息子にはとてもスムーズに受け入れてもらえた。

息子は毎日のニュースで、
中国での感染拡大、旧正月で日本に感染者が出る恐れ、
帰国者の感染確認、クルーズ船の足止め、など
これまでの「コロナウィルス」の「流れ」を
当然のように知っていたし、
なかには死亡してしまった人たちがいることも
理解してくれていた。

人の集まるところでの感染リスクや、
感染した人たちがどういう状況に置かれるか。
幼児にこれらを一度に説明して、
理解させることはきっと難しいと思う。

息子は幼いなりに、
日々のニュースで得た情報から
「なにか危険なことが起こっているぞ」と
漠然と感じていたようで、
コロナウィルスに感染するかも知れないから
お出かけは中止なんだよ、という
至極簡単な説明ですべてを理解し、納得してくれた。

そう、非常に「話が早かった」のだ。

これまでニュースを見せてきたことが
意外なかたちで「メリット」になったな、と
思わされた瞬間だった。

✳︎

意図的にやってきたことではないけれど、
テレビという媒体の利点を
最大限に子育てに活かせたな、と思った。

まだひらがなしか読めない幼児でも
映像と音声だけで、「知見」を広げられる。

しかも、ただ流しておくだけ。
こんなに便利なツールってないんじゃないだろうか。

幼児にニュースを見せる、これ、おすすめ!

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