おちゃ

彼との記録。 使い方よくわかってないので、至らぬところも多々あります、きっと。それでも…

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彼との記録。 使い方よくわかってないので、至らぬところも多々あります、きっと。それでも、よろしくお願いします。

最近の記事

ああ、一生忘れられないの?

職場の先輩との呑みの帰り。 2件目どうするか悩んでいたら、道端で3人組のお兄さんに誘われた。 ごちそうしてもらって、3人の内一人と連絡先を交換した。 だって、 一ヶ月前に別れた、だいすきなあの人に顔の雰囲気が似ていたんだもん。

    • 一度くらい

      花粉が鼻をくすぐる春。 大学時代のバイト先のおじさんが白いいちごを育てているから、春になったらいちご狩りにおいでと行ってくれていた。おじさんのいちごを狩りに行くのはなんだか照れちゃうから、車で20分ほど走った先の農園のいちごを狩りたい。 ヘタ用にもらった紙コップが満杯になってしまうくらい、もう一生いちごなんて食べない!と思えるくらいたくさん。それで、食べ過ぎって笑いあうの。 少し暑くなって来たら、 海を見に行こう。残念ながらかわいい水着も持っていないし、その水着が似合う自信

      • 2-2* ツライ

        恋愛はジェットコースターとは言い当て妙だこと。 ピークを境に一気に急降下。登るまでは心臓がうるさくて遅いのに、落ちるのは静かで早い。 キスに浮かれた私を横目に、彼とのスケジュールは真っ白。 その時間が彼を覚めさせたのか、それとも... 「あのさぁ、Oさんに指示したら?」 呆れたような、苛立っているような嫌な雰囲気と表情でIが言う。 スーパーのレジを担当しているとはいえ、仕事はレジを打つだけじゃない。 レジの当日のシフトが貼ってあるバインダーを回収して明日のシフトを貼ったり

        • 2-1*キスは突然に

          白黒つけたいと勇気を出したおかげで、初めての恋人ができました。 孤独死がこわいと漠然と焦っていたのは確か。だからこそ、告白する前日まですきと認めていなかった。こんな気持ちをすきと言っては全宇宙の恋するかわいい乙女に失礼じゃないだろうか。私は、彼の事をちゃんとすきと言えるんだろうか。もっと知りたくて、もっと仲良くなりたくて、厚かましくも、特別な存在になれたらなんて思ってしまうけれど。 私は恋人という存在が欲しいというだけの、欲で彼を見ていないか。不安だった。 けど、孤独死に

        ああ、一生忘れられないの?

          「すき」のたった二文字が聞けないことが、会えないことより、しんどい。

          「すき」のたった二文字が聞けないことが、会えないことより、しんどい。

          ポチポチ書いてるのが、やっと付き合ってくれた... 今 1年と7ヶ月なので、まだまだ追い付いてはくれないけれども。

          ポチポチ書いてるのが、やっと付き合ってくれた... 今 1年と7ヶ月なので、まだまだ追い付いてはくれないけれども。

          1-6*告白するまで帰れま10

          自分の最寄りの駅を通りすぎて、彼の最寄りの駅で彼と一緒に降りる。 彼は自転車を押しながら並んで歩く。 会話は途切れないように、意識して。場を暖めておかないと心臓が持ちそうになかった。 「じゃあ」 右折すると彼の家。 「...あの、ちょっと待ってもらってもいいですか」 彼は頷き、自転車を道の端に寄せる。そんなかしこまらないで、緊張が高まっちゃう。 「あの...」 好きな人に告白するのは初めてじゃない。 小学生のころの、所謂、初恋でバレンタインを口実に伝えた。 その時は手紙を書

          1-6*告白するまで帰れま10

          1-5*背水の陣

          見るときっと、ハマってしまうからと遠慮していたドラマをうっかり見てしまった。実習中なのに。だから、土曜日は金曜の日誌を終わらせて、ドラマを見ることに。牧がんばれって。応援しながら。 それで、私も頑張ろうって。 『6月後半から7月前半で空いている日とかありますか?』 『一緒におでかけしたいだけなので、ご飯じゃなくてもいいんです』 前回の、黙りこんで必死で不格好な笑顔作ってしまったご飯が頭をよぎる。もう、行ってくれない? 『基本空いてるよー』 『映画でも見る?』 返信に嬉し

          1-5*背水の陣

          ぼくの恋愛観、

          ぼくはね、付き合うとしたらそれは後の結婚だと思うんだ。 付き合う、恋人期間ってのはさ。 ほんとにこの人でいいの?大丈夫?って見極める、そんな期間。 別に、結婚が全てではないし、結婚することが良いと言うのもそのうち古くなりそうね。 けどね、ぼくは、平々凡々な、みんなが歩むとされるそんな道を歩めたらそれでいいんだ。 人生のスタンプラリーを淡々と、順々に押していく。そうやって、老いて死んでいく。それでいい。それがいい。 できれば、間違えスタンプは押さずに。一度っきりのスタンプ

          ぼくの恋愛観、

          1-4*もう、しんどい

          LINEが来なくなって10日。 プライベートで出かけた時に、隣を歩くことだけで嬉しくて、頭真っ白で何も話せなかった自分に不甲斐なさと後悔が募る。 バイト先では相変わらず仕様もないことばかりたずねて、話す機会を無理矢理つくって。そう、バイト中はいままで通り。 それでも、来ないLINEを待つのは苦しい。 ご飯に行った時に彫刻刀がほしいと言っていたことを思い出して、家にある兄のおさがり彫刻刀をこれ見よがしに、とダシに使って連絡した。 LINE気づいてなかったという言葉とともにテン

          1-4*もう、しんどい

          1-3*ご飯に行こう

          何日もかけてようやくLINEを交換できたものの、続かない。 はじめの10日間こそ、毎日1回くらいのペースで返信が来ていたが、その頻度は毎日が2、3日に1回、3、4日に1回と緩やかに落ちていった。 ありがたいことにすぐに泊まりがけの実習が始まり、LINEを気にする余裕は少なくなった。とはいえ、休憩時間に返信来てるか否かで胸を高鳴らせてLINEをひらいていたのは言うまでもないけれど。 『3月後半から4月で空いてる日ありませんか?』 実習とはすごいもので、終わったらああしよう、こ

          1-3*ご飯に行こう

          1-2*連絡先交換

          何もしなくても時間は過ぎていく。 バイトも大学も同じのTに、Iさんを気になっていると打ち明けた頃には12月になっていた。 Tとは高校もおなじだったらしい。共通の友人がいたこと、ほぼ毎日一緒にいること、私に誘われてスーパーで働きだしたこと、いろんな相乗効果で仲良くなるのに時間はかからなかった。だから、私の大切な友人になるのは必然だった。 「連絡先きかなきゃ進まんよ」 Tと、Tとの共通の友人Kとの3人で電話をしていたときにKから言われた。 そう、私はIの連絡先さえ知らなかった。

          1-2*連絡先交換

          1-1*出会い

          大学生になり母親に促されてふんわり始めたアルバイト。今までは客として訪れていたスーパーが職場になった。 やっと一人でレジも打てるようになった頃、同世代のアルバイトが増えてきた。スーパーの夜は二、三回り離れたおばちゃまと少し気難しいおじさん、顔は厳ついけど愉快なマネージャー二人とじゃ年齢層が高いなぁと思っていたから同世代の人が増えることに嬉しさしかなかった。けれど、喜んでいるのもつかの間、私を採用してくれた店長が転勤になってしまった。 それから、1年がたった。春が来た。5月だ

          1-1*出会い