泣いた
会社から駅まで歩く20分のいつもの帰り道で、同じ方向の空を見上げる人を10人以上見た。
そのうちの半分くらいの人が、スマホをお月様に向けていた。
「皆既月食」というワードが聞こえた。
あぁ、今日皆既月食なんだ。知らんかった。
そう思ってお月様を見上げてみたけれど、1秒も見ていられなかった。
普段の自分なら、いつもと違う不自然な様子のお月様を、食い入るように見ると思う。
すごーい!見れてラッキー!と嬉しくなると思う。
それができないくらいに、今の私の精神状態は不安定。悲しい。
昨晩の過食のせいで、早朝からトイレにこもり、テレビすらつける余裕もなく、遅刻しないギリギリの時間に到着する電車にしか乗れなかった今朝。
今夜皆既月食だという情報すら得られない生活をしている自分に嫌悪感を抱く。
皆既月食を1秒間も見ていられないくらいに不安定な精神状態の自分が情けなくなる。
でもそれと同時に、
お月様を見上げ、スマホを向けているたくさんの人たちを見ながら歩いていて、
あぁなんて平和で幸せな空間なんだ。。。
と思って、一瞬は心がほかほかした。
方向が違いすぎる感情たちが自分の中で暴れ回る。
普段の自分なら、平和で幸せでほかほかして穏やかな気持ちになれるはずなのに、マイナスな感情が邪魔をした。
ぐちゃぐちゃになって、泣いた。
泣きながら駅まで歩いた。
ぐちゃぐちゃな心のまま辿り着いた家は、私の精神状態をそのまま表したように荒れている。
人を家にあげられないとかのレベルじゃない、どんな状態なのか言葉で伝えることもできないくらいに汚い。
ありとあらゆる物が、あるべき場所にない。あってはならない場所に放置されている。
どのくらい掃除できていないか誰が見てもわかってしまうくらい、全ての場所が汚い。
部屋の状態は心の状態を表すって最初に気づいた人すごい。
確かに!と思ってこの考えを広めた人たちもすごい。
とか変なところに感動した直後に、荒れた汚い部屋を見て、情けなさで落ち込む。
荒れた家で、荒れた心とともに過ごす。
人前で荒れた心を出さないように、本当に最低限の繕いはする。
毎日毎日その繰り返しで、生きていく。
いつまでこんな日々が続くんだろうか。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
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