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保育園の部屋から聴こえてきた曲を聴いて思い出した。

先日、保育園に子どもをお迎えに行くと、部屋の中から「虹」という曲が聴こえてきた。先生がCDか何かで音楽をかけてくれていたようである。
この曲を私は久しぶりに聴き心が突然掴まれるような、はっとした気持ちになった。

ご存知の方も多いと思うが童謡の「虹」は「庭のシャベルが一日濡れて」の歌詞で始まる素敵な曲だ。
私はこの曲を子育てするようになって知った。

この曲は現在5歳の娘が1歳の時に保育園で覚えてきた曲だ。娘はこの曲が大好きだった。
むしろ大好き過ぎて大変なくらいだったのだ。

娘は小さい頃、寝付きが悪かった。

娘の寝かしつけをするのは私の役割なのだが、1歳から3歳になるくらいまでは、一緒にお布団に入って「虹」の曲を何度も歌ってあげないと娘は眠りにつかなかった。何回か歌えば寝ることもあったが、何十回も歌ってようやく眠りにつくという日も珍しくはなかった。

娘が小さかった頃の子育ては私にとって「虹」とともにあったと言っても過言ではない。

しかし先日、保育園で「虹」を聴いた時にそういえば最近、「虹」を全然歌っていないし、「虹」を思い出すこともなくなっていたと気付いた。

娘は5歳になり私がそばにいなくても眠りにつくことができるようになった。2歳の息子もいるのだが、息子は私がそばにいなくても娘にくっついて眠ってくれる。だから私が特に寝かしつけをする必要がない。

だから最近はずっと「虹」を歌っていなかった。
保育園で先日「虹」を久しぶりに聴いたら、娘が2歳から3歳だった時のことが鮮明に思い出された。

まだ子育てに不慣れで大変だったな、でも娘はちっちゃくてかわいかったな、夕食の時はずっと膝にのせて食べさせてたな、などまだ息子が産まれていなくて、娘と私と二人きりの時間のことをたくさん思い出すことができた。

「虹」は娘と私の思い出の曲であると実感した。
きっとこれから先も「虹」を聴くと娘の小さかった頃を思い出すのだろう。

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