川村胡桃🫧

🫧俳句雑誌『銀化』同人|俳人協会/現代俳句協会会員|🏆2022年度 第24回 銀化新人…

川村胡桃🫧

🫧俳句雑誌『銀化』同人|俳人協会/現代俳句協会会員|🏆2022年度 第24回 銀化新人賞|🦜twitter.com/575koto

マガジン

  • 中原道夫句集『九竅』を読む

    俳句結社「銀化」主宰・中原道夫の最新句集『九竅』(2023年9月発行)を毎月一句ずつ、12回に亘って鑑賞していきます🖋️

  • 銀塩浪漫

    往年の名機からトイカメラまで、実作例とともにフィルムカメラとオールドレンズの魅力をご紹介していきます📸

  • 胡桃自選句

    『銀化』掲載作の中から選んだ、川村胡桃の自選句です。

最近の記事

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『銀化』25周年 300号記念号 自選10句

『銀化』25周年/300号記念号(2023年9月号)掲載の自選10句。読んでもらえたら嬉しいです。

    • 『銀化』2024年5月号より

      『銀化』2024年5月号掲載5句。読んでもらえたら嬉しいです。(中原道夫選)

      • 退屈でいいか 中原道夫句集『九竅』を読む(5)

        「銀化」主宰・中原道夫の最新句集『九竅』(2023年9月発行)を毎月一句ずつ、12回に亘って鑑賞していきます。今回はその第5回です。  いろいろな意味で「挑戦」の句だと思った。俳句の定石ともいえる映像(つまりは情報)というものが無いに等しい。主人公はいったいどこにいて、いつ、誰と、何をしているのか、といったことが皆目わからない。唯一の手掛かりは季語だけだ。では「蜷の径(道)」とは如何なる季語だろうか。 「蜷は泥に筋をつけてゆっくりと這うが、これを蜷の道という。〈本意〉蜷の

        • 銀塩浪漫③ OLYMPUS-35SP✖️東京・中野の桜🌸

          『銀塩浪漫』3回目の今回は、国産レンジファインダー機のベストセラー〈オリンパス35SP〉の登場です。5群7枚という贅沢なG.ZUIKO 42㎜/F1.7レンズを搭載した、オリンパス35シリーズの最高峰です。  1969(昭和44)年の発売当時、大卒の初任給が34,000円ほどだったことを思うと、23,000円という定価はけっして安いとは言えなかったでしょう。  それでも売れたということは、高度経済成長、割賦販売の普及という社会背景に加え、当時増加していたアマチュアカメラマン

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        『銀化』25周年 300号記念号 自選10句

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        • 中原道夫句集『九竅』を読む
          5本
        • 銀塩浪漫
          3本
        • 胡桃自選句
          2本

        記事

          銀塩浪漫② KONICA EE-MATIC Deluxe✖️街角スナップ

          『銀塩浪漫』2回目の今回は〈コニカEEマチックデラックス〉というゴージャスな名前の機械式金属カメラ。1965(昭和40)年に小西六写真工業株式会社(現コニカミノルタ株式会社)より発売されました。  このカメラ、セレン式内蔵露出計によるAE撮影が可能で、前回ご紹介したリコーオートショット同様、ネガフィルムであれば十分な精度を今も保っていることに驚かされます❗️😳  相違点としては、オートショットには距離計が無いためピント合わせは目測で行いますが、コニカEEマチックは内蔵距離

          銀塩浪漫② KONICA EE-MATIC Deluxe✖️街角スナップ

          銀塩浪漫① RICOH AUTO SHOT✖️奈良の桜🌸

           厚い雲に覆われ、花曇りと呼ぶにはいささか薄暗い4月のある日、久しぶりにフィルムカメラを持ち出して、奈良の桜を撮ってみました。  使用機種は〈リコーオートショット〉という1964(昭和39)年発売のコンパクトカメラ。3群4枚構成のリケノン35㎜/F2.8レンズを搭載した、小さいけれど手にズシリと重い金属製カメラです。  この60年前のアナログカメラ、驚くべきはなんと、セレン式内蔵露出計が今も生きていて、AE撮影が可能なことです❗️👀  といっても、あくまでも「それなりに」

          銀塩浪漫① RICOH AUTO SHOT✖️奈良の桜🌸

          『銀化』2024年4月号より

          『銀化』2024年4月号掲載5句。読んでもらえたら嬉しいです。(中原道夫選)

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          桜の咲く部屋を 中原道夫句集『九竅』を読む(4)

          「銀化」主宰・中原道夫の最新句集『九竅』(2023年9月発行)を毎月一句ずつ、12回に亘って鑑賞していきます。今回はその第4回です。  死後、自分の魂はこの世に留まらない(留まりたくない)と思っているので、これまで自身の葬られ方について真剣に考えたことがなかった。先祖代代の墓に入り、子子孫孫まで墓参と墓守を要求する旧来型モデルには少なからず違和感を持っていたが、少子化著しい現代にあっては、もはやそれも典型とは言えなくなってきた。ただ、なにぶん泳げないし、何と言っても舟虫が恐

          桜の咲く部屋を 中原道夫句集『九竅』を読む(4)

          『銀化』2024年3月号より

          『銀化』2024年3月号掲載5句。読んでもらえたら嬉しいです。(中原道夫選)

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          新人らしく 中原道夫句集『九竅』を読む(3)

          「銀化」主宰・中原道夫の最新句集『九竅』(2023年9月発行)を毎月一句ずつ、12回に亘って鑑賞していきます。今回はその第3回です。  五十代も半ばを過ぎ、日頃妻から姿勢のことで咎められることが多くなった。超高齢社会の日本であるから、ひとたび外出すれば、老人が背を丸め、冴えない姿で歩いているところを其処彼処で目にする。そのたび妻は「将来あなたがあんなふうになったら、ポイ(ポアではない)しちゃうからね」と脅してくる。私としてもそう簡単にポイもポアもされたくないので、否応なく姿

          新人らしく 中原道夫句集『九竅』を読む(3)

          『銀化』2024年2月号より

          『銀化』2024年2月号掲載4句。読んでもらえたら嬉しいです。(中原道夫選)

          『銀化』2024年2月号より

          ワッフルのあれ 中原道夫句集『九竅』を読む(2)

          「銀化」主宰・中原道夫の最新句集『九竅』(2023年9月発行)を毎月一句ずつ、12回に亘って鑑賞していきます。今回はその第2回です。  パターンデザインの定番である格子柄の歴史を繙けば、その源流は多く英国にあるようだ。殊にスコットランドでは、格子柄は階級や家柄を象徴するもので、七千種もあるパターンの一つ一つに名が付けられ、スコットランド政府がそれを登録・管理しているという。いわゆるタータンである。  筆者が三年間通った幼稚園の園服が千鳥格子だった。千鳥格子の発祥もやはりスコ

          ワッフルのあれ 中原道夫句集『九竅』を読む(2)

          『銀化』2024年1月号より

          『銀化』2024年1月号掲載5句。読んでもらえたら嬉しいです。(中原道夫選)

          『銀化』2024年1月号より

          ここのつの竅 中原道夫句集『九竅』を読む(1)

          「銀化」主宰・中原道夫の最新句集『九竅』(2023年9月発行)を毎月一句ずつ、12回に亘って鑑賞していきます。今回はその第1回です。 「25周年/300号記念号の別冊付録として、銀化会員には主宰の最新句集が届けられる」という話は聞いていた。だから、いつもより分厚い郵便が届いてもさほど驚きはしなかった。だが、開封してみて驚いた。金ぴか表紙の圧倒的な美しさの記念号とともに、それと寸分違わぬ寸法に仕立てられた別冊付録。やや藤色がかった、燻銀の光沢を放つ句集の表紙には「GINKA」

          ここのつの竅 中原道夫句集『九竅』を読む(1)

          『銀化』2023年12月号より

          『銀化』2023年12月号掲載5句。読んでもらえたら嬉しいです。(中原道夫選)

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          枯葉のような男 銀化の俳人006 彌榮浩樹

           俳句結社『銀化』に集う個性ある優れた俳人たちの秀句を鑑賞していきます。第6回の今回は『銀化』第一同人・彌榮浩樹の一句を鑑賞します。  照りつける西陽の下、イーストウッド扮するガンマンに銃口を向けられて顔中脂汗のメキシカンハットの悪党どもは、季節に譬えるなら差詰め晩夏か。  だが、イーストウッドだけはいつ如何なるときもシープスキンのベストにブーツとポンチョという冬仕様。そして、風と共に何処からともなくやって来て、また何処へともなく風に吹かれて去ってゆく。まさに枯葉のような男

          枯葉のような男 銀化の俳人006 彌榮浩樹