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大学の数学教育って実はスゴイ

大学の授業つまらない、難しく分からない。」

よく聞くけど耳が痛ーい(笑)
一方、大人の数学の学び直しブームが少し前メディアで取り上げられ、やさしく数学を教える講座や教室、ためになるYouTubeチャンネルもいくつか出来ました。良いことですね❣

今日は、大学教育にも学び直し教育にも関わった身として
”大学の数学教育はなかなか真似できないスゴさがある”
っていうことを1000字で伝えたいと思います。

大学レベルの数学の勉強って、難易度の高い学問の大海にいきなり投げ出されるようなもので、何から手を付けて良いか見当もつきません。そこで、専門家(その道のプロ)が膨大な内容を整理・厳選して順番を考え、授業の科目や単元を組み立てます。「このkeyword入れたら集客できる💰」という視点ではなく、学問を身に付けるための純粋に教育的な視点で検討します。授業を担当する教員は、学生の理解がスムーズに行くように授業計画、授業の目的、身に付けるべきこと等を明記したシラバスを作ります。大学教育って至れりつくせりでありがたいスゴいと思いませんか?(学費けっこう掛かるけど・・・)

普通じゃん!っていうのは、良く考えられたものだったりします。

とは言え、大抵は授業進行も学生の理解もシラバス通りに行きません。難しい内容に初めて出会う場なのでやむを得ない面もあるし、それで良いと思ってます。大切なのは、分からないなりに一通りやってどこが難しいのかを知り、必要になった時に学び直しが出来る下地を作るということじゃないかと考えてます。

「統計が重要なことは分かるけど内容はサッパリ💀」
「相関・回帰が難しかった😢
「二項分布のポアソン近似がちょっと理解できた♪

っていうように、一度やったことがあるからこそ難しい部分やときめいた部分が分かる、こういう経験を強制的に積めることは、大学の数学教育の目的の1つだと思うしスゴい部分じゃないかな。

さらに私、【大学教育=大地を耕し種を蒔く】っていうふうに考えてます。真っ新な知の大地に種を蒔き、1粒でも発芽したとき教員と学生は「通じた💖」という感覚を共有できます。学生の理解度は給料には反映されないけどこの感覚はプライスレス、難しい内容ならなおさら。だから教える仕事って魅力的なのかも。
大学1年の統計学基礎の授業の「通じた」コメントをいくつか紹介しますね。

学ぶための道筋を作り、大地を耕し種を蒔く

学校教育ってスゴイ、教えるって素敵な仕事ということが伝わったら嬉しいです✨
ではまた~👋

㊟私、今は大学教育の良いところを取り入れて、学校外の数学教育を追求する身です✌




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