マガジンのカバー画像

gogo台北

849
台北生活で見聞きして、感じたこと。
運営しているクリエイター

2023年8月の記事一覧

台北で若いパパが子供と全て台湾語で会話していた。

台北で若いパパが子供と全て台湾語で会話していた。

台北市内の地下鉄の駅のホームで電車待っていたら、若いパパと幼稚園児ぐらいの娘さんが全部台湾語だけで会話していた。小学校へ上がったら中国語漬けになるから、今のうちに台湾語漬けにしておきたいのだろう。

友人も子供が小学校に上がるまで中国語を一切教えず、台湾語だけで会話していた。台北市内のマクドナルドで家庭教師に台湾語を習っている子供を見たことある。このように台北でも母語教育に熱心な家庭もある。

飯糰(中華式おにぎり)と鹹豆漿は台湾伝統食文化ではない。

飯糰(中華式おにぎり)と鹹豆漿は台湾伝統食文化ではない。

 日本人が台湾の食べ物に関心を持ってくれるのはうれしいけれど、すごく気になることがある。それは最近ネット上の台湾紹介記事でよく飯糰(中華式おにぎり)も鹹豆漿も台湾伝統の朝食と言われていることだ。日本人は日本人の食生活で定着しているコロッケ、ハンバーグ、カレー、ラーメン、焼き餃子などを純和食だとは思っていないはず。それと同じで、台湾の飯糰と鹹豆漿が台湾の伝統的朝食だとか台湾伝統食文化だと言われると、

もっとみる
客家語は聞いたことがないという台湾に住む日本人は多いけれど…

客家語は聞いたことがないという台湾に住む日本人は多いけれど…

 数日前、バスに乗っていたら60代半ばぐらいから70代半ばぐらいの世代のご婦人6人が乗ってきた。ずっと中国語で話していたけれど、ホーロー系台湾人の年配者が話すような一般的な台湾訛とは違う。ちゃんと巻舌音を使っている。かと言って中国の北京語には聞こえない。もしかしたら客家人の人達かなと想像していたら、そのうち、やはり海陸話系の台湾客家語と中国語のチャンポンで話し出した。

 台湾客家語の海陸方言には

もっとみる
先週の水曜日は二週間ぶりに片倉佳史さんとグルメ対談をしました。広東系ライスヌードゥル、河粉についてです。

先週の水曜日は二週間ぶりに片倉佳史さんとグルメ対談をしました。広東系ライスヌードゥル、河粉についてです。

 先週の水曜日は二週間ぶりに片倉佳史さんとユーチューブでグルメ対談をしました。テーマは広東系ライスヌードゥルの河粉 (he35fen214=中国語/ ho21fan35=広東語) についてでした。広東系ライスヌードゥルである河粉 の主な原料はインディカ米の粉ですが、片栗粉やサツマイモの粉、タピオカの根茎からとれる澱粉などを混ぜることもあります。台湾で食べられる広東系料理の河粉はスープ入りの料理もあ

もっとみる
台湾人は誰もが中国語を話せる? 実はそんなことはない。

台湾人は誰もが中国語を話せる? 実はそんなことはない。

 若くて台湾での生活体験の少ない日本人はよく台湾の言語について語る時に、台湾では若者を中心に台湾語が話せない人は多いけど、中国語を話せない人はいない!台湾の住民は全員が中国語を話せる!と言い切る。しかし、実際には中国語を話せない人はまだまだ存在する。

 台湾には中国語が話せない人はいないと言う人は台北市で生まれ育ち、台湾語や客家語、原住民諸語などの台湾本土言語が話せない若者し

もっとみる
台湾をちゃんと知ろう!台湾語を身につけよう!と思ったきっかけ。

台湾をちゃんと知ろう!台湾語を身につけよう!と思ったきっかけ。

そもそも台湾をもっとちゃんと知リたい、台湾語を身につけたいと強く思ったきっかけは35年前に前妻と結婚した時に新婚旅行として初めて台湾を訪れ、台北市に住んでいた前妻の親戚のおばさん達三人が、当時まだ存在した中華商場に連れて行ってくれたことだ。

中華商場へ行く前におばさんの一人が僕に語ったある一言が頭の中に焼き付いた。その一言というのは「今日はこれから私達が中華街というかチャイナタウンみたいな所へ連

もっとみる
母語以外の言葉は努力、訓練しないとちゃんとは身につかない。

母語以外の言葉は努力、訓練しないとちゃんとは身につかない。

 大人になってから海外移住して、ただ生活しているだけでは何十年経っても現地語は身につかない。親が日本人でも生まれた時からずっと海外にいて、現地校で教育を受ければ、母語は海外の現地語になり、親が外国人でも幼少時から日本で育ち、日本の学校で教育を受ければ、母語は日本語になるのが普通のことだ。結局相当な努力や学習、訓練をして、普段その言葉を使う環境を維持し続けていないと、海外で暮らしていても、また親が外

もっとみる
日本人だと知られたくない時はいつも台湾語で話す。

日本人だと知られたくない時はいつも台湾語で話す。

 中国語を話すと時々即日本人認定されることがある。ある店に行く前に場所の確認と商品の値段の確認をして、この後すぐ行って購入したいことなどを電話で話してからその店に行くと、店主から「さっき電話をくれた人ですね。中国語の話せる日本人で安心していました!」と言われた。電話での会話で日本人なんて一言も言っていないのに…。妻が言うにはちょっとした一言でも日本人だとわかることがあるようだ。例えば「不一樣」の「

もっとみる