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夫婦のこと、生きること

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現在進行系で形を変えている、私達夫婦のこと。離婚調停中 (←NEW!)
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#離婚

助走からガードレールを飛び越えて2車線向こうに着地できそう

助走からガードレールを飛び越えて2車線向こうに着地できそう

夫と別居して一年半が経ち、その間、とにかく問題が尽きなかった。

最初の数週間だけだったろうか、夫が平穏だったのは。

約束していた婚姻費用は、すぐに半分以下しか支払われなくなり、攻撃的なメールが日を置かず送られてくるようになった。

そして、夫は家の鍵を持っているので、留守中にあがった形跡があって、大切な書類は持ち去られるし、時には私の衣服だけが何着もクローゼットから放り出されていた。その他いろ

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おもちゃの指輪も、きらきらひかる。

おもちゃの指輪も、きらきらひかる。

何度も結婚離婚を繰り返し、更に披露宴も盛大に開くと、冗談半分で「ご祝儀返しなさいよ」などと言われると聞く。

本当にそんなことを言った、言われた人が居るのかどうか、お会いしたことがないのでこれは都市伝説なのかもしれない。

けれど、自分が離婚すると決めると、じわじわと私達の結婚を喜んでお祝いしてくれた人達の事が思い出される。

ご祝儀云々と言う友人や親戚がいる気はしないけれど、私達も自分たちの出来

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今年の夏は暑かったらしい

今年の夏は暑かったらしい

観測史上初の。異例の。災害級の。

そういう暑さだったという夏が、私には、ほとんど苦にならなかった。

もう酷暑が何年も続いていて、夏のふるまい方が身についてきたのかもしれない。冷房は欠かさないし、日中に長時間歩かない。水分は必ず備えて、命を守る行動をとる。こどもを遊ばせるのはプールばかり。

でも、それだけではなくて、私はこの夏とても元気だった。会いたい人に会い、気になる場所に出かけ、離婚調停の

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秩序があって安全(離婚調停①)

秩序があって安全(離婚調停①)

離婚調停なるものに通っている。

調停は、家庭裁判所内で行われる。そこは家からそう遠くなかったけれど、なにしろ最寄りの家庭裁判所がどこにあるのかということも知らずに生きてきて(そして大抵の人は、所在地を知らずに一生を終えるのだろうけれども)、私は計らずもそれを知ることになり、これから月に一回通うことになろうとは、人生というのは本当に思いもかけない事が起こるものよ、と他人事のように思う。

他人事の

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