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生活記録

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2020年7月の記事一覧

七月某日 人生中長期計画

七月某日 人生中長期計画

短いタイムスパンでの目標は別として。

人生の半分くらいをかけてでも、ゆっくりゆっくり世界の楽しみ方に幅を持たせていきたい。
今になって文学やら美術やら哲学やらの門に片っ端からピンポンダッシュしてるのは、それでなんですよね。

今はまだ地に足つかぬ感じだし、側からみれば迷走してるように見えるのかもしれない。けれど、いつかあちこち触れたものが繋がりあって、自分なりの楽しいことネットワークが組み上がっ

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七月某日 ミステリーがお好き

七月某日 ミステリーがお好き

中学生頃まではミステリーが好きで、読むものの半分くらいは人が死ぬ話が占めていた。

ある時、一篇毎に死んでいる「人」は、まさに今、目の前にいる生身の人間と同一のものとして描かれているのだと気がついた。

それ以来、人が死ぬ話は少し苦手だ。

七月某日 走る本屋さん

Twitterで走る本屋さん 高久書店(https://twitter.com/books_takaku?s=20)なるアカウントを発見した。
クレープ、焼き芋、焼き鳥、コーヒースタンド、などなど数多移動販売を目にすることはあるが、なるほど移動販売の書店にはお目にかからない。

定まった場所を持たずにする商売になにかノスタルジックな印象を受けるのはわたしだけだろうか。(お目にかかったことはないけれ

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七月某日 O・ヘンリー

七月某日 O・ヘンリー

隙間時間にちょこちょことO・ヘンリーの短篇集を読み進めている。
ふと気になって新宿の紀伊國屋書店で買い求めたものだ。それまでは名前は聞いたことがあっても、作品を読んだことも手に取ったこともない作家だった。

思った以上に読みやすく、作品自体のテンポも展開も小気味よい。
いわゆる「古典」といわれるような類ではあるものの、全く古びた印象を与えない一冊だ。さながら星新一のショートショートを読んでいるよう

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七月某日 スオミ

七月某日 スオミ

学部1年の秋、友人たちと北欧を訪ねた。
短い人生のなかでは、最も思い出深い旅行だった。
もちろん、旅路であったことをすべて覚えてはいない。同じ体験をしていても、友人と私とそれぞれ違うものを見ていたと思う。それでも、彼らの中にはなんらかの思い出が深く刻まれていたはずだ。

あれから3年を経たいま、あの時の仲間たちはみな違う道へと一歩踏み出そうとしている。それでも全員、北欧の旅で手に入れた「お土産」を

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七月某日 恋しアイラ

七月某日 恋しアイラ

ビーフジャーキーとスモークチーズと、気が向いたらキスチョコをつまみにウイスキーを舐める時間よ、何処。

学生街のバーで親友と飲んだラフロイグ10年を思い出す夜。