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20170915 診察日記

金曜の病院は混んでいる。
ケモ室のナースたちは、倍速で動いていた。
「人手が足りなくってー」と言いながら
ときどき、いろいろ、ひっくり返していた。
そんな金曜に、患者の体内に入っていった薬とは?

◎病名:
 進行性乳がん(多発性骨転移・多発性肝転移)
◎治療歴:
 1)ホルモン(TAM→LET→EXE)+ZOL
  外科手術(右乳房全摘+腋窩リンパ節郭清)
 2)トモセラピー(骨転移放射線治療)
 3)アフィニトール
 4)ケモ PTX&bev→CAP+ホルモン(ANA+LPR)
→VNR
 ※以上をゾメタと併用で
◎現在の治療:
 PTX&bev【再】を続けるかどうか
 ‥4クール投与で肝臓値異常のためCT検査
◎おもな症状:
 骨髄抑制、倦怠感、皮膚炎症、出血、発熱
 手足ほてり、睡眠障害、下痢、など

肝臓などのお写真を撮ったのは、6月以来だ。
今日の診察は、採血結果をすっ飛ばして
画像CHKから始まった。

主治医「結論から言うと、前回(6月撮影)の画像と
 (今日の画像は)ほぼ変わりはなかったです」

ゆうべ一睡もしないまま(絶賛睡眠障害中)、
ド根性の「朝イチCT検査」を受けた。
即日の診察で、これからの治療を
決めなければならない。

先生はこうまとめた。
・ 肝臓は特に変わりはない(悪くなっていない)
・ 骨も特に変わりはない(悪くなっていない)
・ 新しい転移も確認できない(本当でしょうね)
↓ここからわかったこと
 ◎パクリタキセルは効いています!
 ◎肝臓値の異常は薬剤起因(つまり犯人はパクリ)

こんなに休薬しているのに、今日も肝臓の値は
景気よく上昇していた。

さあ、それじゃあどうよ?どうするよ、エリィ?

ALPの数値を見て、ちょっと疑ってたけれど
肝臓はふんばってくれていた。
ありがとう、オイラの肝臓。
これまで注入してきたパクリタキセルには、
大量のアルコールが入っている。肝臓には酷だったろう。
満身創痍で耐えてくれたんだね。

先生、オイラの肝臓に休暇をあげてください。
パクリ休止!休止でござる!!(またお世話になるかも)

というわけで、ドタバタのケモ室で注入されたのは、
エリブリンだった。←商品名ハラヴェン
抗がん剤たちの中でも、抜群の骨髄抑制を誇る
小悪魔エリブリン。お手並み拝見といこうじゃないか。
患者はおよび腰で、ケモ室のナースに左手を差し出す。

主治医も何だか慎重だ。まだ何も起こらないうちから
「熱が出たらすぐ飲んで」と抗生剤を処方している。
「それでも下がらなかったら、すぐ電話して」
とも言った。そういう可能性もあるってことですか?

どちらにせよ、薬が切り替われば
カラダが素直に反応するタイプだからなぁ。
小悪魔については、追々お勉強するとしよう。

ちなみに、CT検査時に使用した、更衣室ロッカーが「E」でした。

再診料‥73点
医学管理等‥10点
検査‥206点
画像診断‥2429点
注射‥8545点(ハラヴェン+ゾメタ)
合計→11564点(115,640円)
※患者は3割負担/ただし高額限度額内