おいしい野菜が恋しくて
「食べ過ぎる」とか、「食べられない」とか、「普通にしてるのに太る(or痩せる)」とか。がんを患うと、なかなかそのあたりのコントロールって難しい。
患者はいま、休薬期間が予定より長くなって食欲が戻ってきた。食欲がないときは「食べたいときに食べたいものを」というナースの常套句をしっかり守り、炭水化物ばっかり食べてかなり偏っていた。いまこそ、食生活を整えておこうじゃないか。そこで、以前お世話になっていた「野菜のお取り寄せ」の復活を検討していた。
オイシックスとか、大地を守る会とか、らでぃっしゅぼーやとか、割といろいろ使っていて、それぞれに重宝していたなー。すると先日、吉本ばななさんがnoteで「坂ノ途中」のことを書いていらっしゃった。確かどこかのスーパーで、ここの野菜を見かけた気がする。
早速WEBサイトを訪れてみる。あらやだ、素敵な雰囲気のサイトじゃないの。そして、故郷の京野菜が食べられるというポイントが決めてで、お試しセットを注文することにした。
届いたお野菜を見て、患者は歓声をあげた。内容は、コマツナ・ハタケシメジ・ミニトマト・甘長トウガラシ・賀茂ナス・じゃがいも。コマツナとじゃがいも以外は京都産だった。値段は1,058円だから、お得だと思う。
麗しの賀茂ナスよ。京野菜のセンターはあんたに決まりだね。
甘長トウガラシも好きだ。患者はトウガラシを持ってひと踊りし、トウガラシのうたを作って歌うなどして、お野菜たちを歓迎する。
大騒ぎしながら調理して。
じゃがいも(三重県産キタアカリ)のポテトサラダ、甘長トウガラシのじゃこ炒め、ミニトマトはそのまま。ついでに取り寄せたお米も京都産の岩清水米。どれもこれも、にまにまするおいしさ。ごちそうさまでした。
取り寄せ野菜セットの素敵なところ~病人ひとり暮らし編~
・買い物で重たい荷物を持たなくて良い
・旬の珍しい野菜を食べることができる
・献立がマンネリ化しない(好きなものばっかり買っちゃうから‥)
・有機野菜だから健康的で、なにより美味しい
残念なところ
・一人暮らしだから、うっかりすると余らせる
・配達スケジュールに諸々を合わせないといけない
ひとり会議の結果、隔週のペースで
いちばん小さなセット(7~8品)を注文することに決定。
こうして高めのテンションでポテサラやごはんをおかわりし、食べ過ぎた患者。案の定、腹をくだすという結末を迎えた。どうやらまだ白血球は足りていないようだ。