旅にでた理由(前編)
noteに投稿するのは約1年ぶりだ。
仕事で疲れたり、文章投稿することに意味はあるのかなって感じたりしているうちに、いつの間にか投稿をやめて、アプリを消していた。
今回、また投稿を始めようと思ったのは友人がnoteを始めたことで、急にnoteの存在を思い出したから。なにかを文字におこしたい気がしてきたからだ。
大学最後の春休みに、インドに旅に出た。なぜインドだったかはよく分からない。はじめはタイとかベトナムとか東南アジアにバックパッカーしたかった。インドのほかにスリランカも行った。
ぼくは大学入試の際、京都にある歴史学部をもつ公立大学が志望校だった。ただ合格圏内ではなかったので、京都にある他の私立大学も受験した。
その私立大学受験の帰りに、たまたま京都駅前で国際ボランティアサークルが街頭募金活動をしているのを見た。もともとボランティアや海外に興味があったので、ぼんやりとこんな学校生活をしたいなと思った。
結局、第一志望の大学には合格せず、受験帰りに街頭募金を見た大学に行くことになった。そこで国際ボランティアサークルに入り、長期休暇時はフィリピンでホームステイと現地活動をすることになった。
しかし徐々にサークル活動のハードさを感じて、1年くらい活動した後にばったりサークルに顔を出さなくなった。その後は韓国ドラマにハマって韓国語を学びに韓国短期留学をしたりもした。
大学生活を通して、国際ボランティアサークル時代に先輩達が話していた「海外バックパッカー」になりたいと言う気持ちはあった。気持ちというより、憧れに近かった。
自分は英語も話せないし、病気とか乗り物の乗り方とか分からないし。そもそも海外に一人で行く意味ないよなぁ。友達と旅行に行けばいいやん。
それで自分には十分楽しいし、身の丈に合ってるって。
今思えば自分の本当の感情を無理やり変換してしまって
いたのかもしれない。
インド旅がゆっくりと迫ってきたのは、神戸であったインドフェスに参加してからだ。大学生活で暇を持て余していた時に、神戸で日本在住のインド人が屋台を出したり舞台を披露したりするフェスの当日ボランティアに応募した。
自分でもよくそんなイベントを見つけたなと思う。そんなイベントだから、ぼくと同じくボランティア参加したメンバーは、インド好きだったり、インド旅行経験者だったりした。
そして仲良くなった子の一人と、当時僕は付き合うことになった。デートしているとき、いつもいつの間にか「インドはこんなんだとか、あんな事があった」とかインドの話になっていた。
彼女以外のインドフェスメンバーや大学の友人にも、インドを旅した人たちがいた。彼らはみな「インドは他のアジアの国とは全然違う、スペシャルな国だから行った方がいいよ」と言った。
そんなこともあって、自分の中でインドがぐるぐる渦めいてきた。
カレーと頭にまくターバンのイメージしかない、インドという遠い存在が近づいてきた。
そういえば、彼女は飛行機に乗ることが大の苦手だった。あんなに飛行機嫌いなのにそれでも行きたいインドって、一体どんなとこなんだろう?
自分の中でインドへの思いが膨らんできた。
(後編)に続く
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?