愛されたかったわたしと、チョコパイ
私には子供の頃、強く憧れていたおやつがあった。
それは、"チョコパイ"だ。
私には年の離れた妹がいる。その妹が大好きなおやつが、チョコパイだった。
姉である私は、親の権限により私だけおやつを食べてはいけない決まりだった。しかし、そんなことは知らない妹は私の目の前で美味しそうにチョコパイを食べる。口いっぱいに頬張って、「おいしいね!」と無垢な笑顔で私を見つめるのだ。私はそれに対して、「うん」とか「そうだね」って返していたような気がする。
心の底からうらやましかった。私も