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子どもの保育は私の保育🌱

大学生になって学童保育所でアルバイトを始めて3回目の夏がやってきた。今年の夏休みはコロナの影響があったためとっても短い。それでも子どもたちの夏の1日保育は長く感じる。朝から照りつける太陽の日差しに嫌気がさしながらセミの鳴き声をBGMにして学童保育所へと私は向かう。

朝8時から集まっている子どもたちはまだ少し眠そうで、朝の勉強タイムはまわらない頭を起こして一生懸命ドリルや日記に取り組んでいる。1時間の勉強タイムが終わったらひと口おやつをゲットして午前中の流れをみんなで話し合う。保育所の前のお庭でプールに入ろうか、公園に行って遊ぼうかワクワクはとまらずテンションMaxである。

お昼の時間は各自で持ってきたお弁当や自分で栄養バランスを考えて選んだ買い弁をもぐもぐと頬ばる姿を見るのが私にとっての楽しみでもある。朝早くから保育所に来て思いっきり遊んだあとの空腹を満たし″美味しいね″と言い合う姿は微笑ましい。

夏の保育で恒例のお昼寝タイムは静かでゆったりとした時間が流れていく。
どんなに甘えん坊の女の子も暴れん坊の男の子もみんな赤ちゃんみたいに寝息をたてて寝返りをうつ。そんな子どもたちの寝顔はこの上なく愛おしく感じる。この子たちが卒所するか私が先に卒所してしまうか分からない。あと何回無邪気に遊べるのだろうかと想いながら眠気に負けじと寝顔を見つめる。

お昼寝後は飽きもせずにまたプールや公園祭りだ。お昼寝をした子どもたちはHPを取り戻しパワフルそのもので私の方がバテきっている。
それでも太陽の光をしっかりと浴びてこげこげの子どもたちは一段とたくましく成長したことを感じさせてくれる。おやつの時間になれば手作りおやつをあっという間にたいらげておかわりをしてくれる。「好きなおやつは何?」と聞くと「手作りおやつだいすきだよー!いつもありがとう」と言ってくれるのが私たち職員側には嬉しい以外のなにものでもない。子どもたちの食後のたくさんの洗い物も苦にはならない。

おやつを食べたら宿題タイムとお掃除の時間がやってくる。学校が来週から始まるため大急ぎで宿題と闘っている。あっちでもこっちでも「分かんなーい、教えてー!」と呼ばれ私はプチ講師になり、教師って大変だなぁとつくづく感じている。そして、掃除当番の見回りもこれまた忙しい。掃除当番以外の子とケンカしてしまうことも多々ある。「そりゃ早く遊びたいもんね〜じゃあ一緒にお掃除がんばろうね」と声かけをしてまとめてあげるとみんな掃除をしてくれるから助かる。本当に子どもたちは優しさで溢れているんです。

お迎えの来る時間まではお部屋の中で自由遊び。それぞれ思い思いの遊びをして過ごす。お迎えが来ると玄関先で帰り支度をしながら保護者の方に今日あった出来事をマシンガントークで伝える子どもたち。私たちよりも子どもの口から話を聞くのは嬉しいことだと思う。「また明日ね〜さようなら!」と大きな声で挨拶をして帰っていく子どもたちを送り出して私の1日は終わる。

嬉しかったことや失敗してしまったことなどたくさんあるけれど、それらの積み重ねが彼らを生き生きとさせている。保護者の代わりに子どもたちの成長を近くで見れることは尊い経験である。子どもたちが大きくなった時に「学童で〇〇したこと楽しかったなぁ、〇〇と一緒に〜して頑張ったなぁ」とか小さくてもいいから得た経験を心にとめておいてくれたら嬉しいと思う。
″子どもの保育は私の保育″
私だって大人とは言い切れないまだまだ子どもだから。彼らと一緒に成長できるようにと願いを込めて。

写真は子どもと一緒につくったアイロンビーズ。ペンギンが好きな私のために作ってくれたのが嬉しくて載せました☺︎

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