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ヘルタースケルター 雑感想+脱線

この映画を見て思ったのですが、蜷川実花さんの映画はずっとこんな感じの「予算めっちゃ必要!クレジットにめっちゃ人載せなきゃ!」というふうなのでしょうか。蜷川実花さんの初期の作品が気になります。

沢尻エリカさんが初っ端からすっ飛ばして過激なシーンを演じており、ほぼAVじゃん…と思いました。
全体的に刺激的〜です。しかも斜め後ろから撮られた沢尻エリカさんが本当にリカちゃん人形に見えて驚きでした。美しすぎる。

私が予備校で彫刻を学んでいるときに、先生に
「なぜ美術の課題で人体ばかりがモチーフとして使われてるかわかる?」
と問われ、いや〜確かにな〜なんでだろと疑問に思ったところ、
「自分の周囲を見渡してみても、人体(自分の身体)以上に複雑な作りをしているものが無いから」
ということらしいです。

ヘルタースケルターには、そういう単純と複雑の行き来を如実に映してるなーと思いました。
例えば、毒々しい色をした家具やコスメが散らばるりりこの部屋がスクリーンに現れたかと思えば、東京を上空から撮影したような「ビル!の上に青空!」みたいな映像が差し込まれたりとかしています。

複雑→りりこの内面、部屋、(芸能界の)人間関係、人混み
単純→J Kたち、ビル、青空、(機械)

箱庭療法ってのが精神医療の世界にあるのですけど、私は過去にこれに興味があったことがあります。
人間(私)が病むと部屋がクソ汚くなる。という原理を知っていたため、箱庭という「誰にも口出しされない自分だけの場所」を与えられた時に、当たり前に自分を出すようになるのです多分。
りりこの部屋も収拾つかない感じになっていました。
蜷川実花さんの作品をこれ以外見たことがないのですが、以上のことを鑑みるに、

・リアルを追求してる訳ではなさそう
・精神世界と現実世界を結構融合させていて、人間生活を写してるっていうよりは作品として消化しようとしてる感じ?美術してる
・蜷川実花さん自身の美術の腕に則って作られてるっぽい

最近アレン様のYouTubeで、「自分を出すことが大切。絶対受け入れてもらえるから」という話をしていました。本当にそうでしょうか。私はもうどれが本当の、着飾っていない自分なのかよくわかりません。でも、それをこれから探っていきたいと考えています。
ああーーーいつ死んじゃうんでしょう私。今、YouTubeで安楽死の動画を観てます。満足できるほど勉強して死ねるでしょうか。
ペットじゃなくて良かったかもしれません。ペット動物って、コミュニティもないので、言葉も学べないし、何年くらいで自分が死ぬのかもわからないし。


私事ですが、藝大落ちたので武蔵美行きます。

⭐️おわり⭐️

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