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「オリンピック」について 間違い、勘違いそして真実は

オリンピック開会式の演出家はゲイの美術監督
トマ・ジョリー(Thomas・Jolly)本人もLGBTQだと公言している。

2020年には国立演劇センターの監督に就任

2022年にパリ式典の芸術監督に就任

↓オリンピック開催前の記事


ところでオリンピックの選手にもLGBTQはいるので
それらの人々にとっても自由な大会になるはずだった。

朝に開会式を観たせいなのか、
私はこのシーンは観なかったのですが
最も批判をされたのはここらしい↓
おじさんが青い裸体で云々というよりも
ここのシーンです。

ここにいる方々はドラァグ・クイーンだそうです。(簡単に説明すると女装の人達。手術が済んでいるのか、詳しい事はまだ分かりません)


ここのみが、日本では取り上げられてますけど…
「最後の晩餐」
だとしたらパンと葡萄酒でしたよね。
そこにギリシャ神話のバッカスが寝ているというのが…
更に怒りを買うらしいんですが
基督教とギリシャ神話は違いますからね…
「神々の饗宴」を「最後の晩餐」に見えたらごめんね
という事だったのでしょうか?
だいたい、太ったドラァグ・クイーンが
イエスって…
そう決めつける事がおかしいのでは?
彼等の前にパンも葡萄酒も無いし
人数も多すぎる。

どう見ても私は絵画「最後の晩餐」だとは思えませんが??
長いテーブルだったから勘違いが起こった?
「神々の饗宴」なんでしょう?と。

しかしLGBTがオリンピックに堂々と出ているショーが

宗教的にも感にさわったのかもしれない。

【パリ五輪】開会式、閉会式のショーの演出はゲイの芸術監督 | Magazine for LGBTQ+Ally - PRIDE JAPAN https://www.outjapan.co.jp/pride_japan/news/2024/07/16.html 

そしてパリオリンピック開催式の演出家トマ・ジョリーの発表などが出ました。





《最後の晩餐》じゃない? パリ五輪の開会式で物議を醸した演出に対し、美術史家が異なる解釈を提示|ARTnews JAPAN https://artnewsjapan.com/article/2536 より


そもそもオリンピックの象徴、月桂樹の由来


基督教では無くてギリシャ神話から始まってますね…

太陽神アポロは、愛のキューピットの矢がささり
その時に見たニンフ(神より下の妖精)のダフネに恋狂いをして
追いかけ回し 一方ダフネは好きに成れない矢をキューピットから撃たれているので、タヒぬほどアポロが嫌で泣き叫びながら逃げ回る。
「助けて!こんな人(神です)と結婚をするなんて嫌過ぎる!絶対にこんなの嫌です!
神よ!!」
と絶叫。
そしてそれを見ていた神(河の神)が可哀想に思いダフネを月桂樹の木に変身させてしまう…
それでも諦めきれないアポロはしょんぼりして月桂樹の木を折り頭の飾りを作って自分の頭に載せる。

ダフネ「嫌だって言ってんのに、なに髪飾りにしてんだ。わりゃ!」と憤慨しているかもしれません。

月桂樹→ギリシャ語でダフネ
   →英語ではローレル(賞与、賞)


そしてギリシャ神話は多神教、基督教は一神教
なので、全く異なる。

中世ルネッサンス期には様々な絵が描かれた。
宗教画と平行してギリシャ神話も描かれて
殆どが裸の絵で、貴族等金持ちが所有をした。
しかしそれらは文化として重要なものとされる。

ルネサンス絵画史まとめ ルネサンス300年の歴史が主要画家と代表作品ですぐわかる入門編 - 新・ノラの絵画の時間 https://kaiga.nohra.tokyo/entry/Italo-Renaissance 

「ミロのヴィーナス」


最後の晩餐を描いたダ・ヴィンチもルネッサンスの頃でした。

教会に頼まれれば、それように画家達は描きました。

そして金持ちや貴族に頼まれて画家達はギリシャ神話や
基督教の話を使っては
彼等の愛人達の裸を描いていた。
それを職業にしていたし
金持ちは大金を払い部屋に春画のように飾っていた。
聞かれれば
「これはヴィーナス!」
「これはマグダラのマリア!」
と誤魔化せるように
画家に注文をした。

※裸にまではしなくても色っぽく美しい、マグダラのマリアの絵画が多い。
画家もその人物を描くのが好きだったようです。
写真が無い時代に、金がある人間が画家を雇いパトロンになり、画家はそれで生活をしていた。
そうしないと昔は生きていけなかった。

 
 絵画のアカデミーに入る事を目的にする画家の時代はもっと後の事です。
そしてアカデミーに入れない画家もいた。 
ゴッホなど、どこにも入らない純粋な絵描きもいた。
全部を描くと長くなるので、気になる人でルネッサンス以降の事を気になる人は各自で調べて下さい。

こういうオリンピックもあった。

1936年ナチス政権下のベルリンオリンピック: オリンピック聖火リレーの開始 | ホロコースト百科事典 https://encyclopedia.ushmm.org/content/ja/article/the-nazi-olympics-berlin-1936-inauguration-of-the-olympic-torch-relay#:~:text=%E8%83%8C%E6%99%AF,%E3%82%92%E7%A4%BA%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82 



ユダヤ人根絶やし計画の血なまぐさいものを消し去り
偉大な国家として宣伝に使われた時もあった
オリンピック
それに比べて
隠しておくものを隠さなかったパリオリンピック。

そして、宗教的な事や絵画の解釈、ギリシャ神話を知らない日本では
運動会をキテレツな文化祭のノリでやるなという感じでしょうか?
《芸術なんてものはあっても無くてもどうでもよく、表現も深く考えないでスポーツだけやれば良いんだ勢》

ところでまた愛のキューピットの話し

「天使」と「キューピッド」の違いを詳しく解説 | 考察事典 - イメージ、象徴、メタファーなど https://nanika.design/symbol/difference-between-angel-and-cupid/ 

一目でわかる キューピッドと天使の違い|イノパリス https://inoparis.com/difference-cupid-angel/ 


ヴィーナスという女神のそばにいつもいたのが
「愛のキューピット」
小さな子供の姿をしているが


最初はこうだったそうです。
そして「愛のキューピット」が「エロス」と言われていた。
日本人って間違いをずっと信じていましたね…
エロス=女性だとずっと思っていたのでは?



よく読んだら、愛のキューピットの怒りで
でした…

だけど、それがオリンピックの月桂樹になったのですよ。
そしてギリシャ神話と一神教は実は全然違うので
勘違いで怒っている
 LGBTQは基督の世界では実はまだ確執があるので
怒っているのか
どちらかです。
日本だけですかね…
マリー・アントワネットに失礼って言っているのは。
マリー・アントワネットはいつのまにか
愛されキャラになったんですね。
池田理代子さんのおかげですか。

では、また


マリー・アントワネットと革命については以前にnoteで少し書きましたのでそれを参照して下さい。
2024年パリオリンピック開会式の演出については、実は違う方面から(関暁夫さんとか)何か出るような気がしています…フリーメーソンとか…ですね。
出ませんか?
フリーメーソン、世界の革命を成功させた説の本を読んだ事があるので。
※私はこれを全部信じているわけじゃありません



©「あぶない世界史」桐生操著

※加筆修正致しました

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