【コラム】すりこまれてる!子供空間のデザイン
こんにちは!
東京都内でフリーランスのインテリアコーデイネーターとして、主に個人宅の内装や家具のコーディネートを手掛けております、小畑典子です。
と同時に1歳・5歳の娘と主人の4人で都内マンション暮らしをしているママでもあります。
普段、インテリアコーディネートのご依頼をいただくのは、やっぱり同じように小さなお子様を持つママからのご依頼が多い私ですが、必ずと言って良いほど聞かれるお悩みが 、「子供がいるから、落ち着いたくつろげる部屋なんて無理なのでは?」というものです。
確かにお部屋を見せていただくと、なかなかのボリュームの子供用のおもちゃやその収納などがリビングや家族が集うエリアで存在感を放っていて、なかなか大人がくつろげる空間ではなくなってしまっていることが多いんですよね。
でも、これ実は子供のいるお家に対する「思い込み」によるところも大きいように思われます。
子供がいる家の「ステレオタイプ」がインプットされている
例えば、
「子供のためのモノはなんとなくビビッドでカラフルな色だ」とか
「子供の使う家具や収納はこんな形であるべきだ」
とか、なんとなく子供には「子供用」の色や形の家具や収納などインテリアを買ってしまっていませんか?
色とりどりの子供空間
ちょうど、先日伺ったご家庭にも2歳のお子様とお腹の中に赤ちゃんがいらっしゃるご家庭でした。
初回のご訪問だったので、ヒアリングをしたり採寸をしたりしながら、話の流れで私が実際家で使っている子供用のブックスタンドをご紹介したところ、「え、そんなのを子供用にしていいんですか〜!?子供用といえば、こういうモノ(下記画像参照)だと思い込んでました〜」とのこと。
↑よくある子供用の本棚
↑我が家のブックスタンド
そうなんです、 多くのママたちが子供のモノのデザインが無意識下に擦り込まれていて、
「子供のモノはかくあるべきなんだ」という考えに囚われているんですよね。
だから、皆さん同じようなモノを買いに走って、同じようにリビングやダイニングなど家族の集まるところが子供仕様になってしまって、落ち着かない部屋になっちゃうという共通の悩みを持つんだと思います。
だけど、別に必ずしも「それでなくてもいい」子供のモノってたくさんあるんですよ。
子供がいるからって、部屋をどっぷり子供仕様にしなくてもなんとでもなります。
子供の成長はとても早いですし、あんなに必要だと思って買ったのに、一瞬にしていらなくなるものだってあります。
その度に捨てたり、年齢に合わせて買い替えたりするのもったいないし、大変じゃないですか?
なので、子供用のモノの購入は必要最低限にして、 もし買うなら、成長しても使える、もしくは要らなくなっても他に転用できるモノはないか、考えてみるのがいいと思います。
お部屋を子供仕様にしないコツ
とはいえ、じゃあどんな風にお買い物したら良いのか、難しいですよね。
そこで、お部屋を子供仕様にしないためのポイントをいくつか書いてみます。
・大型赤ちゃん・子供グッズ専門店でお買い物をしない。
例えば、子供のものを選ぶ時にとりあえず「アカチャンホンポ」とか、「ベビーザらス」に行って選ぼう!というのをやめてみる。もちろん、全くしちゃダメということではなくて、「お部屋の雰囲気を左右するモノについては」ということです。
赤ちゃん・子供専門店は当たり前のように赤ちゃん・子供仕様のカラフルなもので溢れています。そういうデザインが当たり前と思えてきてしまう一因ですね。
私はできるだけネットで機能に加え、デザイン、色で検索をかけて、探すようにしています。必要で可能であれば店舗に実物を見にいってから購入したりしますが。
そして、赤ちゃん・子供専門店に行くと、「アレも、コレも必要ですよ〜ないと困りますよ〜買いなさいよ〜」と店内のここかしこから訴えかけてくるものがありますよね。
子どもの為と思ってついつい買ってしまったけど、後から考えるとなくても良かったかもと思った経験ありませんか?実はそういう買い物の積み重ねで子供のグッズやおもちゃがどんどん増殖してお部屋を狭くしているかもしれません。
そうなることを阻止するためにも、ネットで探して落ち着いて購入を検討しながらお買いものするのがおすすめです。
・赤ちゃん・子ども用品ではなくて、通常品でも代用できないか考える。
先ほどご紹介したマガジンラックなど、子ども用でなくても代用できるものはたくさんあります。子どもが成長した後でも使いたくなるものであればその方がいいですよね。
・これは何ヶ月(何年)くらい使うモノだろう?と常に問う。
すでにお子様のいる方は実感されていると思いますが、赤ちゃんや子供の成長スピードは驚くべき速さ。あっという間に使わなくなるものがたくさんあります。
例えば、赤ちゃんだとオルゴールメリーやプレイマットなど。
本当にそのモノがないと困る、絶対に必要かどうか考えながら買い物をして、いたずらにモノを増やさないことも大切です。
・原色をさけ、スモーキーな色のものを選ぶ。
そう、赤ちゃん・子どもグッズを選ぶ時の大事なポイント。それは、色。
↑こんな風にスモーキーな色を使うと子どもグッズに溢れたお部屋でもこんなに落ち着いた印象に。
当然のように原色やビビッドな色を使っているグッズが圧倒的に多い赤ちゃん・子どもグッズ。それを当然と思わない、というのも重要です。
今は幸いネットで探せば色んな色とデザインがあります。スモーキーな色のものは海外製品に多いですね。
そう、実は子供っぽくならない、子供のいる空間の作り方は海外のインテリアがとっても参考になります。
なぜなら、日本での”かくあるべきだ”という概念が当てはまらないことも多いからです。
子供用のモノでも、カラフルになりすぎないシックなデザインであるとか、
もはや大人でもオシャレに快適に過ごせそうなデザインの子供空間がたくさんあります。
本当に目からウロコのアイデアがいっぱい。
参考にしたい方は、私もインテリアコーディネートをする時に参考にしている
世界中のデザインやアイデアが見られる「pinterest」というサイト(またはアプリ)が便利!「kids room」などとアルファベットで検索してみてくださいね。
最後に、日本でも買える、おしゃれな子供向けプチプラインテリアが揃う海外発のお店をご紹介して終わりにしたいと思います。
まずは、言わずと知れた「IKEA」。色使いや形も落ち着いてシンプルなものが多いですよね!
そして、どちらかというと服のブランドで有名な、「ZARAHOME」や「H&M」(ネットのみ)。
北欧のすこしかわいらしくもおしゃれなものが揃う、「ソストレーネグレーネ」なども子供用のあれこれを選ぶのに良いと思います。
ぜひご参考にしてみてくださいね!
さて、3回にわたりお家のインテリアのことを書かせていただきましたが、ご参考になりましたでしょうか。
これからもどんどん成長していく我が子に合わせた日々のインテリアの工夫を発信していきたいと思いますので、引き続きインスタグラムやブログにてご覧いただけましたら嬉しいです。
ありがとうございました。
Profile
Life ON interior (ライフ オン インテリア)
小畑 典子 おばた のりこ
1979年8月生まれ 京都府出身
フリーランスインテリアコーディネーター
主に個人宅のリフォーム、新築の内装デザイン、インテリアのコーディネートを手がける。
得意なテイストは、北欧のモダンインテリア。
夫・娘(1歳・5歳)の4人で、内装・インテリア全て自らデザインしたリノベマンションに暮らしている。
自宅のインテリアはinstagramで紹介中。
【blog】https://ameblo.jp/mimismom/
【Instagram】https://www.instagram.com/obata_noriko/
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動画編集 : 動画クリエーター 橋本さとこ
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