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将来の夢は?と聞く大人達

大人達は子どもにすぐ「将来の夢は?」と聞く。
私も子どもを見るとよく聞いてしまう質問である。

将来の夢がある子もいれば、決まっていない子もいる。

夢を持つことにはメリットがある。
目標が定まり、勉強の価値にも気づくことができる。
チャレンジ精神や自主性も磨かれる。

大人の「将来の夢は?」という質問は興味本位だけでなく、子供に対して成長してほしいという心の表れである。

しかし、子どもたちは将来の夢をどうやって決めたらいいのか。
将来の夢が小さいときから決まっているほうが珍しいと思う。

日本FP協会(https://www.jafp.or.jp/)の発表で以下のようなデータがある

◆2018年小学生の「将来なりたい職業」ランキング
<男子>
1位:野球選手・監督など
2位:サッカー選手・監督など
3位:医師
4位:ゲーム制作関連
5位:会社員・事務員
6位:ユーチューバー
7位:建築士
7位:教師
9位:バスケットボール選手・コーチ
10位:科学者・研究者

<女子>
1位:パティシエール
2位:看護師
3位:医師
4位:保育士
5位:教師
6位:薬剤師
7位:獣医
8位:ファッションデザイナー
9位:美容師
10位:助産師

子どもたちはどこで「職業」を学ぶのか。
こういった質問には、子どもの視点で普段の生活の中で見える職業から選ぶしかない。

小中学校では職業体験のような特別授業もあったが、世の中の無数に存在する職業に対して、どのような職業が存在するのか知るきっかけがほとんどないように思う。
そのため、学校だけでなく、親や子ども自身が率先して職業について知る必要がある。

だが、職業を決めるのは高校や大学に入ってからでも遅くはない。
重要なことは職業自体ではなく、
どのようなことをしたいか? どのような人になりたいか?
をイメージすることである。

例えば、
・誰かを笑顔にしたい
・新しいものを作りたい
・命を守りたい、育てたい
といったことも立派な将来の夢である。

逆に、
どのようなことはしたくないか? どのような人になりたくないか?
というのも将来の夢である。

そのように方向性を少しずつ見つけ、最終的に無数にある職業の中からイメージに近い仕事に就けばいい。
今は存在しない職業でも、やりたいことを続けていればそれが職業になるかもしれない。

将来なりたい職業が決まっている子どもに対しては、
「どんな教師になりたいか?」「ゲーム制作でなにをしたいか?」という質問で方向性が定まっていく。

また、将来の夢は1つである必要はない。
夢はいくつでも持てばいい。

将来なりたい職業は成長すると変わっていくものだと思うが、根本のどのようなことをしたいかというのはなかなか変わらないものであり、変える必要もない。

もし将来、目指していた職業があり、その職業に就けなかったとしても、どのようなことをしたいか? どのような人になりたいか?という夢が定まっていれば、挫折することはない。
それまでの考えや努力の結果が当てはまる職業は他にもあるはずで、夢が叶わないということにはならない。

そして、なりたい・なりたくないの気持ちは、好き・楽しいの根源である。
好きなものが多い子どもは成長する。好き・楽しいの気持ちは何にも勝る。
大人は子どもに夢を見せなければならないが、それは様々なことに興味を持ってもらうようにしなければならないということだ。

そして、人生は楽しいということを子どもに伝えなければならない。

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