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日々是好日

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続くかもしれない日記。 エッセイの下書きのようなもの
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#今週の振り返り

頑張ったり頑張らなかったり | 0503-11日記

頑張ったり頑張らなかったり | 0503-11日記

5月3日(金)
去年のお盆ぶりに会った父方のおじいちゃんは、電話の掛け方が分からなくなっていた。自分は九州の病院にいるのだと思い込んでいて、「ここは広島なんよ〜」と3回ぐらい繰り返した気がする。

おじいちゃんは病室の戸棚から、おもむろにオロナミンCを出してきて、私と弟の手に握らせた。あまりにも自然な動作で、しかも無言で差し出してくるもんだから私も弟も笑ってしまった。

おじいちゃんの家には、必ず

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泣いて聴いて食べる | 0306-0310日記

泣いて聴いて食べる | 0306-0310日記

3月6日(水)
自分の中にあるセンサーが敏感になっている気がする。

3月7日(木)
深夜。暗い部屋でひとり、膝をかかえ、声を押し殺す。泣きつかれて眠ってしまった。

3月8日(金)
腫れた瞼に気づいた母が、デニーズへ苺パフェを食べに連れて行ってくれた。「迷惑をかけたくない」と漏らすと、悲しそうに眉を下げながら「じゃあ私が貴方のことを頼ったら迷惑なの?」と言ってくれる母に幾度となく救われてきた。

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「悲しみってなんですかね」| 0226-0303日記

「悲しみってなんですかね」| 0226-0303日記

2月26日(月)

高円寺で傘をパクられたことを根に持っている。
正確に言うと『取り違えられた』のだけど、もうこれはパクられたと言っても過言ではない。取手部分にだけ可愛いベージュ色が付いている私の傘が、店を出る頃にはただの馬鹿でかいビニール傘に成り代わっていたのだ。馬鹿でかかったので、まだ良い。これで本当にただのビニール傘だったら、その場でこぶしを握りしめていたところだ。
取り違えた犯人は、可愛い

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じっとしていられない病  | 0220-25

じっとしていられない病 | 0220-25

2月20日(火)

冬と春の狭間でねむる

春だ。紛うことなき春だ。

『春眠 暁を覚えず』とはよく言ったもので、今日はとにかく瞼が重い。しかし春は始まりの季節とも言うので、特にこれといった記念日でもないけど日記を書いてみる。重い瞼にムチ打ちながら自転車でアルバイト先まで走ると、生温い風が心地よい。
ほら見ろ、やっぱり春だ。なんて誰に否定された訳でもないのに主張を繰り返した。

新人ちゃんとの距離

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