2024年J2リーグ 第17節 清水エスパルス2ー1水戸ホーリーホック

・前節横浜戦で8連勝とはならず、久しぶりの敗戦となったエスパルス。これまで7連勝してきた中で失点はあっても先制点を奪われた事は無かったけれどこの試合は先制された上で相手のやっているサッカーを終始上回る事が出来ずの敗戦でした。

・その相手は昨年までJ1に居たチームであり降格したとはいえ強度的に言えばそのレベルにあったという事でそのレベルを戦術的にも超えられなかったのであれば力負けした訳ですからそれを認めなければ未来はありません。

・7連勝した前の敗戦で言えば山形戦、その試合は北川選手、乾選手、カルリーニョス選手を欠いた試合で前線でキープできず攻撃のリズムを最後まで作れず終盤に2失点目と言う今回の横浜戦での結果と似たような形の結果となりました。

・その時はこの先は大丈夫か?といった懸念はありましたが左サイドで矢島選手の起用、ここ数試合での3バック時における原選手の起用など敗戦を得て修正したからこそ連勝できたと思います、その結果において秋葉監督の力は大きいと思います。

・秋葉監督と言えば昨シーズン監督なってからシンプルな言葉遣いとその熱さからモチベータータイプと言われ負ければ否定的なサポーターから観れば戦術がないなどと揶揄されていて僕自身もその結果に対してその通りだと思った事もあります。

・しかしながら今シーズンここまでの試合を振り返るに、それは誤りだったと強く感じています。秋葉監督こそチームのトップでありここまで現状ここまで引き上げてくれた素晴らしい監督だと、それは今シーズンのスタッフ、選手等自分の求めた人材を活かしているという事実が物語っていると思います。

・やはりプロの世界、結果が出なければ監督が批判にさらされます、その責任を受ける覚悟をいつも持っているのが監督であり決してそこには人のせいにするという姿を見せてはなりません、他のチームを観てもそうですが監督にはそれぞれ色んなタイプがいますが最終的な責任を負うのはどこも変わりません。

・秋葉監督にしてもそうですが自身が言うように方向性を6割示して4割は選手の自主性に任せる、その中でコーチ、分析スタッフがチーム内に落とし込みその中での選手起用、それに対する結果に対して全て自分が受け止める・・・、今シーズン秋葉監督を観ていて感じる所です。

・きっと横浜戦の敗戦を受けて監督含め、コーチや分析スタッフが修正点を探って次節に向けての練習にて落とし込みを図っていくでしょう。それは昨シーズン、秋葉監督の緊急登板ににおいて足りなかった点であり、今シーズン改善された点、ここからの這い上がりを期待したいところです。

・スタメンは前節違って変更がありました、センターバック(の起用と思いますが)今季初スタメンで新加入の高木選手、ボランチに久々の先発で白崎選手とこれまで出ずっぱりだった、住吉選手、宮本選手はベンチスタート、そして前節復帰の乾選手もベンチに入っております。

・スタートは4バックかもしれませんが原選手がスタメンであると3バックへの可変がスムーズですのでスタートに注目です、高木選手、白崎選手がスタメンという事もあり少しメンバーも流動的になってきましたが全ての選手がゲームに絡めれるのであれば層の厚さも増しますし守備陣で言えば現在蓮川選手が故障中であるため高木選手が絡んでくればその点も面白そうです。

・しかしながら徐々に出場時間を延ばしていた西澤選手、先の練習試合で結果を出していた成岡選手もの出番も待ち遠しいところではありますがそれだけ現在のエスパルスは競争が激しいとプラスに捉えたいです。

・試合は前半から相手のロングボールとプレスに対して対応していく展開、初先発の高木選手はセンターバックとして背は高くないものの身体能力が高く弾く、プレスに対しては上手くいなしながら前進できるという展開、相手の粗さと言うか球際が強いのは前節と似たような印象。

・攻守ともに行ったり来たりが続く試合は矢島選手の直接FKで見事先制!ここ数試合見せているセットプレーでの精度の高さを見せつけた!しかし相手コーナーからのこぼれを見事なシュートで追いつかれる、お互いにとって相手を褒めるしかないシュートであった。

・そこからより相手のロングボールが目立つ展開となったが相手の前線が強く高橋選手、高木選手が確実に勝つのではなく何とか弾くのがやっとの状態でセカンドボールが取れなくて相手に圧力を与えてしまう流れとなってしまう。ロングボールに勝つというと住吉選手が分かりやすいが相手に起点を作られるとやはりしんどい展開となる、後半の修正に期待したい。

・後半は前半終盤に腿裏を痛めていた(様子)のカルリーニョス選手から乾選手に交代、相手を置き去りにするターンなど随所に「らしい」プレイを見せてくれて攻撃にリズムを生む。相変わらず相手のロングボール対応に手を焼く展開だが前半から徐々に盛り返しを見せる。

・そんな流れの中、原選手のピンポイントのクロスから白崎選手が上手く合わせたヘディングシュートで2点目!久しぶりの出場ながら結果を出した白崎選手は素晴らしいが、原選手のピンポイントクロスが素晴らし過ぎてこれは相手GKについてはノーチャンスだと思う。

・試合の方は途中交代で住吉選手、ドウグラスタンキ選手が入り3バックにしながらも好機を伺う展開、チャンスはあるものの、ロストもあり中々決定機は作るものの突き放しは難しい展開、相手の方もやっているサッカーは変わらないものの前線については身体が強く体を張るため試合終盤におけるゲームコントロールは中々難しかった。

・それでも最後まで守備陣が粘って試合終了、こういう難しい試合は昨シーズンは勝てていなく降格時にも試合内容は良くても得点が奪えず勝ち点3を得られない事が多かったが今回勝ち切った事を続けられれば未来は明るいと思った。

・初先発の高木選手については相手の前線との組み合わせもあって何とか弾き返すのがやっとという中で中盤へのパスも引っ掛けられピンチを招くなど中々難しい試合となったが随所に良いプレーも見せてくれていたのでやはり実際の試合での経験値を積んでいけば主力にも近づけるのではないかと思った。



第17節終了時点での順位


13勝 3敗 1分 33得点 17失点 得失点差16 勝ち点40 1位

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