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録音家

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#演奏会

「記録録音」を、「より伝わる音」にする。

「記録録音」を、「より伝わる音」にする。

記録録音とはYouTube で演奏会やコンサートの動画をみていると、「この音、マスタリングしたらもっと伝わるのにな……」と感じることが度々あります。

特に公共のホールでは「マイクの影が出るから」「見た目に邪魔だから」などといった理由から、理想からかけ離れた(高い)位置にマイクロフォンが設置される傾向にあり、バランスの崩れた録音になってしまいます。

また、口笛のリサイタルから和太鼓の演奏会まで、

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“撮る”立場からみたマイクロフォン

2020年から師について(オーケストラを撮れる人は本当に少ないと思います)撮影も始めて、「録る」に加え「撮る」視点を得たのですが、とにかく

マイクロフォンが邪魔

です(笑)。

“録る” 立場からすると、そこにマイクロフォンを置きたいのはわかります……でも、指揮者の顔に被るんじゃーい! とか、固定カメラの前にいつのまにやらマイクスタンドがドーン! とか。

マイクスタンドが邪魔だからといって

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どこで演奏するか 〜 想定された、場の響き

どこで演奏するか 〜 想定された、場の響き

「教会で聞いた賛美歌の響きが忘れられない」という人は多いようで……異国での体験であることに加え「教会の “場の響き” 」もまた異世界であり、そこに神や神聖な存在を感じずにはいられなくなるのだろうか――

さて、場の響き、空間の響きを考慮せずに演奏される機会は、結構な割合で存在する。つまり、「教会でうたわれる想定で書かれた曲を、日本の多目的ホールに持って来ても、本来の響きは得られない」という至極当た

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ワンポイント・ステレオ録音【基本的に無報酬】

ワンポイント・ステレオ録音【基本的に無報酬】

★この試みは、2020年7月末をもって終了します★

フィリップス・クラシックスの名バランス・エンジニア、オノ・スコルツェ(Onno Scholtze)氏が晩年たどり着いた「ワンポイント・ステレオ録音」の方式を探求したく、土日祝に限り “趣味として” 録音いたします。誤解して欲しくないのですが、報酬をいただかないことが前提なので “趣味” としています。心持ちは、プロフェッショナルのままです。

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