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2020年3月の記事一覧

世界の歌姫が、日本の唱歌を歌う。 が、しかし……

世界の歌姫が、日本の唱歌を歌う。 が、しかし……

AI の発達により、ナレーターの仕事は無くなるのか?

私は、無くならないと思う。ただし、言語への深い理解と表現力を持っていればこそ、だが――

誰もがその実力を認める声楽家、ディアナ・ダムラウ(Diana Damrau)が日本の唱歌をうたったアルバム(レーベル:ANALEKTA)を聴いた。彼女の耳の良さゆえか、日本人がうたっていると言っても疑う人はないだろう。それほど日本語に違和感がない。

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草稿

草稿

仕事でお腹いっぱい音を聴くので、家でゆっくり音楽を聞くことから遠ざかっていたのだけど、久々にワクワクしてCDを買った。

尾道にある本とCDの店「紙片」からリリース(発行)されている「草稿」という作品を、三鷹のハイカーズデポに寄ったついで、蓬(よもぎ)BOOKS で見つけたのだ。

音は、ある意味ハイレゾとは逆を行く。曇りガラス越しに風景をみているような、押し付けがましくなく、そこに在る音。

クラシック音楽の録音と出会った日

クラシック音楽の録音と出会った日

2010年頃を境にして、仕事で使っていたレコーディング・スタジオが次々と閉鎖……「これはヤバい(=食えなくなる)」と直感したフリーランスの私は、打開策をぐるぐると考え悶々とする日々を送っていました。

「スタジオワークは競合が多すぎる。どうせなら、以前からやりたかったライブ・レコーディングをやろう!」

と思い立ったものの活路は見いだせず。そんな最中に聞いた1枚のディスクに衝撃を受けます。「なんだ

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「CDを作りたい」という知人の相談に答える

「CDを作りたい」という知人の相談に答える

趣味でビッグバンド(ジャズバンド)をやっている知人から「CDをつくりたいんだけど」と相談があった。まず、ライブハウスで録るかスタジオで録るかで迷っているとのこと……同じ様なことを考えている人が世の中にあと5人はいると思って、知人への回答を note で公開することにしました。市販する場合には更に色々あるのですが、そこは省いています。

ライブハウス or スタジオ慣れないレコーディングは、何かと緊

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